簿記(日商簿記2級・日商簿記3級)の試験概要
一般的に簿記検定と言えば、日商簿記が一般的です。ところが、経理・会計の知識と実務能力を問う検定には、商業高校生向けの全商簿記(全国商業高等学校協会主催)や、全経簿記という公益社団法人全国経理教育協会が主催する簿記検定があります。
職業訓練では、日商簿記受験を想定した訓練内容がほとんどです。
試験科目・その他
1級~3級まで、それぞれの試験内容や合格率など。
3級 | 2級 | 1級 | |
試験科目 | 商業簿記 | 商業簿記+工業簿記 | 商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算 |
特徴 | 企業経理の基礎スキルや、確定申告に利用される青色申告書類の作成スキルが身に付く。 | 財務諸表の作成だけでなく、記入数字がどんな意味を持つか理解することで、正しい活用スキルが学べる。経営内容も把握できる。 | 商業簿記や工業簿記の応用はもちろん、会計基準や会社法などの法的知識を理解し、経営分析につなげるスキル獲得に役立つ。 |
時間 | 2時間 | 2時間 | 合計3時間 商業簿記・会計学90分 工業簿記・原価計算90分 |
合格基準 | 100点満点中70点以上 | 2科目合計70点以上 商業簿記60点満点 工業簿記40点満点 | 合計70点以上 ただし、1科目ごとの得点で40%(10点)以上取る必要がある。 |
試験時期 | 6月第2日曜日11月第3日曜日2月第4日曜日 | 6月第2日曜日11月第3日曜日2月第4日曜日 | 6月第2日曜日11月第3日曜日 |
合格率 | 44%前後 | 15%前後 | 13%前後 |
簿記(日商簿記2級・日商簿記3級)の試験日程
日商簿記2級・3級に関しては、1年に3回実施、4~5カ月程度の期間をあけて行われます。日商簿記1級が行われるのは年に2回。11月の試験が終わった後は半年以上の期間があくことになります。
6月・11月・翌年2月(1級は6・11月のみ)実施が例年のスケジュールです。
試験日は例年日曜日です。日商簿記は全国の各会場で一斉に行われる統一試験で、どの会場も同じスケジュールで実施されます。
なお、日本商工会議所では、全国統一試験に加え、インターネットで受験できる「簿記初級」も実施しています。こちらの日程は各ネット試験会場が決定することになっています。
職業訓練の簿記コース・日商簿記2級3級講座で学べる内容
埼玉県の簿記会計科では
簿記3級 | ・簿記の基礎、取引の記帳、帳簿と伝票、決算整理 | 78 |
3級試験対策 | ・日商簿記3級問題演習および解説、試験対策 | 18 |
簿記2級(商業) | ・取引の記帳、株式会社会計、本支店会計、決算整理等・日商簿記2級(商簿)問題演習 | 108 |
原価計算初級 | ・原価計算の基礎概念、利益の計画と統制、製品別(サービス別)期 間損益計算等 | 18 |
簿記2級(工業) | ・工業簿記の基礎、原価計算の基礎、工業簿記の財務諸表の基礎等・日商簿記2級(工簿)問題演習 | 72 |
2級試験対策 | ・日商簿記2級試験対策 | 30 |