職業訓練のWEBデザインコース・WEBデザイナー講座とは
DTP、WEBに関する知識と、商業デザインを学び、さらにはデザインソフトであるIllustratorとPhotoshopを習得し、グラフィックデザイナーとして多様な印刷物やWEBサイトを制作できるようになること。
IllustratorやPhotoshopを習得することが中心
Adobe Illustrator制作実習として、
名刺、地図、ロゴマーク、フライヤー、雑誌記事、WEBサイト、ゲームのキャラクターデザイン、グラフィックデザイン実例課題制作などがあります。
Adobe Photoshop制作実習として
画像修正・補正・加工・合成、フォトレタッチ実習などがあります。
目指す資格など
任意受験であるが、下記のような資格取得を目指す人もいます。
Illustrator®クリエイター能力認定試験 エキスパート | 受験料 | 8,600円 |
Photoshop®クリエイター能力認定試験 エキスパート | 受験料 | 8,600円 |
Webクリエイター能力認定試験 エキスパート | 受験料 | 7,435円 |
職業訓練のWEBデザインコース・WEBデザイナー講座で学べる内容
WEBデザインコース カリュキュラム
例えば、下記のようなカリュキュラムを学ぶことになります。
<学科>
グラフィックデザイン基礎 | IllustratorやPhotoshopで作成するグラフィックデータ基礎知識 イラスト、ポストカード、フライヤー、雑誌記事 |
DTP基礎 | 印刷方式の理解、データ作成時の色や印刷時のインクの知識、文字組みや組版のルール、印刷データの作成方法 |
ポートフォリオ制作 | ポートフォリオの制作指導 |
レイアウトデザイン基礎 | 商業デザイン基礎知識ビジネスコンセプトに沿ったレイアウトデザインをしていくための様式や手法、WEBサイトや印刷物の事例分析学習 |
ソーシャルメディア利用基礎 | ソーシャルメディアの利用指導 |
WEBマーケティング基礎 | WEBマーケティングの基礎から考え方、戦略、手法 |
HTML/CSS基礎 | HTML・CSS基礎、W3Cが定めるWEB標準、HTML5へと繋がるWEB業界現状把握 |
JavaScript基礎 | JavaScriptの基本構造イベントオブジェクト、関数、DOMの概念、WEBページの現状や可能性 |
<実技>
イラスト・ロゴ制作実習 | Adobe Illustrator制作実習名刺、地図、ロゴマーク、フライヤー、雑誌記事、WEBサイト、ゲームのキャラクターデザイン、グラフィックデザイン実例課題制作、Illustrator実習 |
写真合成・修正加工実習 | Adobe Photoshop制作実習画像修正・補正・加工・合成、フォトレタッチ実習 |
写真撮影実習 | 静止画による商品・人物の写真撮影 |
動画撮影実習 | 商品・人物の動画撮影 |
ユーザーインターフェイス制作実習 | Illustratorを駆使したデザイン制作実習 Photoshopを駆使した技術実習ユーザーインターフェイス課題制作実習 |
WEBデザイン実習 | 企画書、デザイン案制作実習Dreamweaverを使用したWEBデザイン制作実習 |
JavaScriptプログラミング実習 | コンテンツ制作・プログラミング実習 |
スマートフォンサイト制作実習 | WEBデザイン業界のトレンド、スマートフォン、タブレット端末用サイト制作実習 |
商業デザイン総合制作実習 | 卒業制作WEBデザインと商業印刷物をセットにした、ビジネスプロジェクトを想定した総合制作実習、コンセプトメイクから企画書作成、プレゼンテーション演習、トータルプロジェクト実習 |
WEBデザイナーのお仕事
WEBデザイナーの仕事は、WEBサイトのランディングページのビジュアルデザインを行ったり、サイト全体のデザインの統一感を管理したり、実際にHTMLやCSSを使ってWEBページをコーディングしたりといった業務を行います。HTMLやCSS、画像データの加工などのスキルは原則として必須ですが、大規模サイトの場合はコーディング作業を専門のコーダーが行うなど作業の分業化も進んでいます。
なお、WEBデザイナーの役割はビジュアルデザインだけでなくUI(ユーザーインターフェース)の策定などもあり、コーポレートサイト、キャンペーンサイト、ECサイトなどの目的に沿ったサイトデザインおよびクライアントの目的を達成するためのサイトデザインを行う必要があります。
また印刷会社ではWEBデザイナーがDTPのグラフィックデザイナーを兼務することも珍しくないようです。
身に付くスキルとステップアップ
スクール/独学でHTMLやCSSを学び、WEBページがひととおり作れるようになっても、それだけでプロのWEBデザイナーにはなれません。
ビジネス用のWEBサイトには「企業や製品をPRする」「商品を売る」などの目的があり、その目的を達成するためにはページにどのような要素が必要なのか、どんなUIが求められるのか、ユーザーに特定の行動を取らせるためにはどのようなサイト構成が望ましいか…といった多くのノウハウが必要です。何らかの形でWEBデザイナーの仕事に携わるうちにこれらのノウハウを身に付けることができるでしょう。
またフォトショップなどのクリエイター用ソフトを使ってDTPの高解像度の写真データをWEB用にリサイズしたり、特殊なエフェクトをかけたりといった最新の商業広告的なテクニック/スキルも磨くことができます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。
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3か月以上の職業訓練でAdobe Creative Cloudが1年間の学割対象
PhotoshopやIllustrator、XDなどのAdobeのデザインソフトはWEBデザインにおける制作やWEB業界の転職活動に必要なポートフォリオの制作に欠かせないソフトです。
職業訓練の受講中は、訓練校のソフトが使えますが、卒業後の転職活動中に高額なAdobeのデザインソフトの利用は躊躇すると思います。
アドビでは、3ヶ月以上の職業訓練も学割対象となり、AdobeのCC(Creative Cloud)が1年間学割金額で利用できます。Photoshopのみのプランや、Illustratorのみのプランで、得意なソフトを1年間だけ月額1,000円程度で使用するということもできるのです。