兵庫県子育て支援員研修
兵庫県では、地域において保育や子育て支援等の仕事に関心を持ち、保育や子育て支援分野の各事業等に従事することを希望する方や従事している方を対象に、支援の担い手となる「子育て支援員」を養成するための研修を実施します。
子育て支援員とは
兵庫県が定めた研修「基本研修」及び「専門研修」を修了し、保育や子育て支援分野の各事業等に従事する上で、必要な知識や技術などを修得したと認められる方です。修了者には兵庫県知事修了証を交付のうえ、全国共通の「子育て支援員」として活動できます。
受講費用
受講料無料(テキスト代除く)
(研修全般に関する問合せ)兵庫県健康福祉部少子高齢局
兵庫県健康福祉部少子高齢局こども政策課
電話:078-362-3197
兵庫県 令和3年度子育て支援員研修
募集期間 基本研修及び専門研修:令和 3 年 5 月 17 日(月)~6 月 10 日(木)
会場
- 兵庫県福祉人材研修センター(神戸市中央区中山手通7-28-33)*基本研修・地域子育て支援コース
- 神戸市教育会館 (神戸市中央区中山手通4-10-5)*地域保育コース
- 兵庫県福祉センター(神戸市中央区坂口通2-1-1)*社会的養護コース1・2日目
- 尼崎学園(神戸市北区道場町塩田3083番地)*社会的養護コース3日目
研修コース | 定員 | <A日程> | <B日程> |
基本研修 | 計240人 | 7/29・7/30 | 8/30・8/31 |
地域保育 コース | 専門研修Ⅰ・Ⅱ 各計240人 | 専門研修Ⅰ 8/4・8/5 専門研修Ⅱ <A①日程>8/18・8/20・8/26 <A②日程>8/19・8/25・8/27 | 専門研修Ⅰ 8/4・8/5 専門研修Ⅱ <B①日程>9/11・9/18・9/25 <B②日程>9/12・9/19・9/26 |
地域子育て支援 コース | 利用者支援事業・基本型 60人 利用者支援事業・特定型 20人 | 利用者支援事業・基本型 10/15・10/18 利用者支援事業・特定型 10/15・10/18 | |
社会的養護 コース | 20人 | 10/5・10/12・10/19 |
研修内容(研修コース・カリュキュラムなど)
(スケジュール例) 子育て支援員研修(基本研修・専門研修1・2・3)
(1)基本研修:2日間
(2)専門研修1(共通科目):3日間
(3)専門研修2(地域型保育事業):1日間
見学実習:2日間
(4)専門研修3(一時預かり事業):1.5日間
子育て支援員が働く施設は、保育園から子育て支援センターと幅広いことから、各施設の特徴に応じた内容を学ぶ、専門研修が設けられています。基本研修と専門研修とはどのような資格研修なのでしょうか。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
基本研修
基本研修では、子育て支援の基盤を作るために、子育て支援員とはどんな役割を持つかや子どもへの関わり方について学ぶことができます。基本研修では、以下の8科目を合計8時間で学んでいきます。子育て支援に関する基礎的な知識・原理・技術・倫理を修得することで、子育て支援員としての自覚を持つことが目的となっているようです。
(1)子ども・子育て家庭の現状(60分)
(2)子ども家庭福祉(60分)
(3)子どもの発達(60分)
(4)保育の原理(60分)
(5)対人援助の価値と倫理(60分)
(6)子ども虐待と社会的養護(60分)
(7)子どもの障害 (60分)
(8)総合演習(60分)
専門研修
専門研修では、子育て支援の各事業に関する特徴や専門的知識を学ぶことができます。
以下の4コースから自分の希望するコースを受講することが可能です。
<地域保育コース>地域型保育・一時預かり・ サポート センター
地域保育コースでは、共通科目と「地域型保育」「一時預かり事業」「ファミリー・ サポート・ センター」の3つの選択科目を受講することができます。
共通科目では乳幼児の発達や心理、安全確保など保育に関する基本的な理念と知識を学びます。
所要時間は12科目15~15.5時間となっています。選択科目ではいずれの科目も各事業の概要と理念、保護者対応などが学ぶことができます。科目によっては見学オリエンテーションが含まれることもあるようです。選択科目の所要時間はそれぞれ以下の通りです。
地域型保育:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
一時預かり事業:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
ファミリー・ サポート・ センター:4科目6.5時間
<地域子育て支援コース>利用者支援・地域子育て支援拠点
地域子育て支援では、対象となる事業の形態がさまざまあることから、3つのカリキュラムから1つを選んで受講します。カリキュラムの種類と所要時間は以下の通りです。どのカリキュラムも、各事業の概要と基本的知識を学び、事例検討などを通して理解を深めていくようです。
基本型:9科目24時間
特定型:5科目5.5時間(地域の実情に合わせて科目を追加する場合もあり)
地域子育て支援拠点事業:6科目6時間
<放課後児童コース>放課後児童クラブの理解
放課後児童クラブの理解、子どもの理解のための基礎知識、子どもの育成支援、安全・安心への対応などを学んでいくコースです。放課後児童クラブの補助員は、基本的に放課後児童支援員の業務全般を担っていくという考え方をもとに、新たな子ども観や現代の子育て環境の変化などを理解するための内容となっているようです。
研修の所要時間は、6科目9時間となっています。
<社会的養護コース>虐待を受けた児童などの社会的養護
「社会的養護の入口」として、社会的養護の基本的理念・知識・技術を学んでいくコースです。虐待を受けた児童などの社会的養護を必要とする子どもの理解といった、社会的養護の基本的な理解や支援技術などを学ぶことができます。
研修の所要時間は、9科目11時間となっています。
保育士との違い(国家資格か自治体認定研修か)
保育士との主な違いは、国家資格である保育士資格を取得しているかどうかです。
保育士として働くためには、保育士資格を取得している必要があります。一方子育て支援員の資格は、地方自治体が主体となって交付する自治体認定研修となるようです。そのため、保育園などで働く際には主に保育の補助業務を任されることが多いでしょう。