愛知県では、保育人材不足の解消のため、「子育て支援員研修」を開催し、子ども・子育て分野の新たな担い手である「子育て支援員」を養成しています。子育て支援員研修「地域保育コース(地域型保育)」(ポピンズ)などがあり、研修修了者には、愛知県が認定証を交付しています。
愛知県 子育て支援員研修
愛知県は、「子ども・子育て支援新制度」がスタートし、地域の子育て支援を担う人材の確保と質の向上が求められているため、「子育て支援員」の養成研修が実施されます。受講修了者には「子育て支援員」として、全国で通用する修了証書が交付されます。
子育て支援員とは
国で定めた「基本研修」及び「専門研修」の科目を修了し、保育や子育て支援分野の各事業等に従事するうえで必要な知識や技術等を修得したと認められた方のことです。
研修修了者には、愛知県が「子育て支援員研修修了証書」を交付します。
※全国で通用する資格です。(国家資格ではありません)
研修対象
愛知県内に在住・在勤・在学中の方で、地域において子育て支援の仕事に関心を持ち、子育て支援分野の各事業等に従事することを希望する方、既に現在従事されている方が対象です。
受講費用
受講料は無料です。各研修会場までの交通費・駐車場代、宿泊費や昼食代、および、見学実習のあるコースでの予防接種などの費用は、各自でご負担ください。
(研修全般に関する問合せ)愛知県福祉局子育て支援課
愛知県福祉局子育て支援課施設認可・保育人材確保グループ
電話:052-954-6248
愛知県 子育て支援員研修
受託者 株式会社ポピンズプロフェッショナル 子育て支援員研修事務局
今年度の愛知県の「子育て支援員研修」には、以下4コース(8事業)があります。
お申込み締切日 9月12日(日)
会場の定員を超えて申込みがあった場合、受講できないことがあります。受講の可否については、後日ご連絡します。
研修コース | 日程(定員)・開催日 | 会場 |
基本研修 | A日程(730) 10/25(月)~11/21(日) B日程(70) 11/1(月)・11/2(火) | A日程 eラーニング 自宅等 B日程 名古屋中小企業振興会館 吹上ホール |
地域保育コース(共通科目) | A日程(380) 11/8(月)~12/5(日) B日程(70) 11/29(月)・11/30(火)・12/1(水) | A日程 eラーニング 自宅等 B日程 名古屋中小企業振興会館 吹上ホール |
地域保育コース(地域型保育) | A日程(75)1/17(月)・1/18(火) B日程(75)1/24(月)・1/25(火) C日程(75)1/28(金)・1/31(月) D日程(75)2/1(火)・2/2(水) E日程(70)2/9(水)・2/10(木) | A日程 蒲郡商工会議所 B日程 名古屋企業福祉会館 C日程 名古屋企業福祉会館 D日程 名古屋企業福祉会館 E日程 岡崎商工会議所 |
地域保育コース(一時預かり) | (40)12/15(水)・12/16(木) | 名古屋中小企業振興会館 吹上ホール |
地域保育コース(ファミリーSC) | (40)12/14(火) | 名古屋中小企業振興会館 吹上ホール |
地域子育て支援コース (利用者支援基本) | (40)12/3(金)・12/10(金) | 名古屋中小企業振興会館 吹上ホール |
地域子育て支援コース (利用者支援特定) | (10)12/17(金) | 名古屋中小企業振興会館 吹上ホール |
地域子育て支援コース (拠点) | A日程(40)12/6(月) B日程(40)12/20(月) | A日程名古屋中小企業振興会館吹上ホール B日程 蒲郡商工会議所 |
放課後児童コース | A日程(80)1/20(木)・1/21(金) B日程(80)2/3(木)・2/4(金) | A日程 岡崎商工会議所 B日程 名古屋企業福祉会館 |
社会的養護コース | (60)12/13(月)・12/24(金) | 名古屋中小企業振興会館 吹上ホール |
研修内容(研修コース・カリュキュラムなど)
(スケジュール例) 子育て支援員研修(基本研修・専門研修1・2・3)
(1)基本研修:2日間
(2)専門研修1(共通科目):3日間
(3)専門研修2(地域型保育事業):1日間
見学実習:2日間
(4)専門研修3(一時預かり事業):1.5日間
子育て支援員が働く施設は、保育園から子育て支援センターと幅広いことから、各施設の特徴に応じた内容を学ぶ、専門研修が設けられています。基本研修と専門研修とはどのような資格研修なのでしょうか。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
基本研修
基本研修では、子育て支援の基盤を作るために、子育て支援員とはどんな役割を持つかや子どもへの関わり方について学ぶことができます。基本研修では、以下の8科目を合計8時間で学んでいきます。子育て支援に関する基礎的な知識・原理・技術・倫理を修得することで、子育て支援員としての自覚を持つことが目的となっているようです。
(1)子ども・子育て家庭の現状(60分)
(2)子ども家庭福祉(60分)
(3)子どもの発達(60分)
(4)保育の原理(60分)
(5)対人援助の価値と倫理(60分)
(6)子ども虐待と社会的養護(60分)
(7)子どもの障害 (60分)
(8)総合演習(60分)
専門研修
専門研修では、子育て支援の各事業に関する特徴や専門的知識を学ぶことができます。
以下の4コースから自分の希望するコースを受講することが可能です。
<地域保育コース>地域型保育・一時預かり・ サポート センター
地域保育コースでは、共通科目と「地域型保育」「一時預かり事業」「ファミリー・ サポート・ センター」の3つの選択科目を受講することができます。
共通科目では乳幼児の発達や心理、安全確保など保育に関する基本的な理念と知識を学びます。
所要時間は12科目15~15.5時間となっています。選択科目ではいずれの科目も各事業の概要と理念、保護者対応などが学ぶことができます。科目によっては見学オリエンテーションが含まれることもあるようです。選択科目の所要時間はそれぞれ以下の通りです。
地域型保育:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
一時預かり事業:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
ファミリー・ サポート・ センター:4科目6.5時間
<地域子育て支援コース>利用者支援・地域子育て支援拠点
地域子育て支援では、対象となる事業の形態がさまざまあることから、3つのカリキュラムから1つを選んで受講します。カリキュラムの種類と所要時間は以下の通りです。どのカリキュラムも、各事業の概要と基本的知識を学び、事例検討などを通して理解を深めていくようです。
基本型:9科目24時間
特定型:5科目5.5時間(地域の実情に合わせて科目を追加する場合もあり)
地域子育て支援拠点事業:6科目6時間
<放課後児童コース>放課後児童クラブの理解
放課後児童クラブの理解、子どもの理解のための基礎知識、子どもの育成支援、安全・安心への対応などを学んでいくコースです。放課後児童クラブの補助員は、基本的に放課後児童支援員の業務全般を担っていくという考え方をもとに、新たな子ども観や現代の子育て環境の変化などを理解するための内容となっているようです。
研修の所要時間は、6科目9時間となっています。
<社会的養護コース>虐待を受けた児童などの社会的養護
「社会的養護の入口」として、社会的養護の基本的理念・知識・技術を学んでいくコースです。虐待を受けた児童などの社会的養護を必要とする子どもの理解といった、社会的養護の基本的な理解や支援技術などを学ぶことができます。
研修の所要時間は、9科目11時間となっています。