ポリテクセンター千葉 電気設備技術科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
最初に当該科の訓練で必要となる基礎知識・技能の習得と就職活動に必要となる知識の習得に係る訓練を1ヵ月間実施したのち、電気設備の設計・施工・試験・保守・管理を行うための知識・技能を習得します。シーケンス制御の設計・配線・点検を行うための知識・技能を習得します。また、第二種電気工事士の資格取得を目指します。
訓練全体(7ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御及びPC制御回路の設計・施工ができる。
総訓練時間
763時間
訓練内容 「屋内配線工事実習」「シーケンス制御/PLC制御」など
1.「ビジネススキル講習」
社会人に求められるビジネスマナーやコミュニケーション等のヒューマンスキル及び就職活動に必要な求人企業情報の収集方法や職務経歴書の作成等を通じて就職力を向上させます。
2.「電気測定実習」
電気工事の基礎知識や電気関係法規、電気工事に必要な測定法を習得します。
■主な訓練細目
- 電気の基礎知識(電気理論・法規・安全)
- 電気図面・配線図の読み方・書き方
- 各種測定器の使い方
写真は、テスタ、絶縁抵抗計、クランプメータで、電気工事・保全において使用する測定機器です。
3.「屋内配線工事実習」
ケーブル工事、金属管工事、合成樹脂管工事、金属線ぴ工事など各種工事法を習得します。
■主な訓練細目
- ケーブル配線工事
- 電線管工事
写真は、ケーブル配線工事の実習で作成した回路です。
4.「CAD」
CADの操作方法と電気配線図の書き方を習得します。
■主な訓練細目
- CAD(基本操作)
- CADを使った図面作成(建築平面図・配線図)
写真はCADで書いた建築図面と電気の配線図面です。
5.「シーケンス制御/PLC制御」
自動制御の基盤となるシーケンス制御を習得します。
ポンプを使用した給排水制御回路等を製作します。
■主な訓練細目
- リレーシーケンス回路の作成
- モーターの制御回路
- 制御盤の作成
- PLCへの配線
- ラダープログラムの作成
写真は制御盤の中のリレーシーケンス回路です。
6.「自動火災報知設備」
消防設備の1つである自動火災報知設備に関する知識・技能を習得します。
■主な訓練細目
- 消防法と消防設備
- 自動火災報知設備の基礎
- 自動火災報知設備実習
写真は実習で作成した回路です。
7.「高圧受電設備」
ビルや工場などで使われるキュービクル(高圧受変電設備)に関する知識・技能を習得します。
■主な訓練細目
- キュービクルの仕組みと点検方法
写真はキュービクルに専用の測定器を接続したところです。
訓練に関する職種と仕事内容
電気工事士、電気工事施工管理技士、電気保全技術者、設備管理・施設管理、ビルメンテナンス、消防設備士
仕事内容
- 電気工事
電気工事士は電気を使用する建物、設備の内外で電気の配線を担当します。
商用電力(電力会社から送られてくる電気)を設備で使用する電圧に変える変電設備を配置、施工し、これを建物の各階へ電気を送る幹線を配線して、それぞれの使用場所に分電盤を設置、配線し、コンセントや照明器具の取付けまで一連の設備工事を行います。 - 電気工事施工管理
建築現場において電気設備の施工に係る全般の現場管理を行う仕事です。具体的には、電気工事の設計から工事に係る人、物、工程まですべての管理運営を任されます。 - 電気保全
各種生産工場で、機械設備における電気系統、制御関連部分の整備・修理に携わる仕事です。 - 設備管理
ビルや工場などで使われるさまざまな設備の管理や法定点検等を担当します。