千葉県の職業訓練コースには、千葉県立高等技術専門校(ちばテク・市原・船橋・我孫子・旭・東金)やポリテクセンター千葉などの職業訓練校に、電気設備・金属加工・CAD設計・自動車整備などの訓練コース・訓練科の募集があります。また、公共職業訓練の募集には、民間委託でのWEBデザインコース・ネイルコース・パソコンコース・プログラミングコースなどもあります。
千葉県の職業訓練の概要
【施設内職業訓練】千葉県の職業訓練では、千葉県立高等技術専門校ちばテクなどが6施設、ポリテクセンター千葉などが3施設あり、電気設備コース・金属加工コース・自動車整備コースなど、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。(ものづくり分野で高度なエンジニア育成を行う公的教育訓練施設として、幕張新都心の文教地区に高度ポリテクセンターが平成2年に設置されています。)
【委託職業訓練】千葉県商工労働部産業人材課技能振興班では、介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】介護士・保育士養成が多い2年間の長期高度人材育成訓練では、美容師養成コースも充実しており数校に委託されています。
【求職者支援訓練】参考までに、千葉労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)も充実させており、フローリスト養成科や農業技術者養成科など、園芸・農業分野での販売から生産まで幅広い訓練が定期的に開講されています。
千葉県の職業訓練 募集スケジュール
公共職業訓練(千葉県立高等技術専門校ちばテク)の募集
千葉県立高等技術専門校ちばテクでは、4月入校(10月から募集)と10月入校(7月募集)のコースが中心です。ちばテク我孫子校の「造園科」のみ7月入校(4月募集)です。
4月入校の「普通課程一般入校選考、短期課程(1年、9か月コース)」の募集スケジュールは、
A日程(9月)、B日程(11月)、C日程(12月)、D日程(2月)とありますが、B日程以降の選考は定員に達した訓練科については打ち切りになります。
1月入校(ちばテク市原校非破壊検査科6か月・ちばテク我孫子校造園科6か月)の募集期間は、10月です。
3月入校(ちばテク東金校左官技術科6か月)の募集期間は、12月です。
10月入校の募集は8月です。募集科は、ちばテク市原校(ビルメンテナンス科)・ちばテク船橋校(金属加工科)・ちばテク我孫子校(造園科)・ちばテク東金校(左官技術科)で全て6ヶ月コースです。
公共職業訓練(ポリテクセンター千葉)の募集
ポリテクセンター千葉では、12月開講コースの募集が9月14日から10月20日まで、1月開講コースの募集が10月13日から11月17日まで、2月開講コースの募集が11月14日から12月19日まで、申込み受付けしています。また、3月開講コースの募集が12月12日から申込み受付けしています。
申込み期間中に、見学会もありますので、見学会にも参加しましょう。選考日が開講月の前月初旬で、開講月の初旬から訓練開始です。
公共職業訓練(民間委託訓練)の募集
千葉県の公共職業訓練である民間委託訓練では、12月開講講座の募集が10月下旬まで申込み受付けしています。選考が11月上旬に各校であります。1月開講講座は、11月下旬まで、2月開講講座は、12月下旬まで募集しています。
また、千葉県の民間委託訓練は、12月・1月・2月・3月の開講コースの募集を10月から一斉に開始します。選考日・合格発表は各開講月の前月ですので、合否が早く分かるわけではないのですが、申込み期間が長いので、ハローワークでの訓練相談や受講申込みを落ち着いてできます。
求職者支援訓練(千葉労働局委託の民間教育機関訓練)の募集
千葉県の求職者支援訓練では、11月開講分(11月16日開始)を9月15日から10月24日まで申込み受付けしています。12月開講分の募集は10月中旬、1月開講分の募集は11月中旬、2月開講分の募集は12月中旬から始まります。
申込み期間中に、各校の見学会もありますので、見学会にも参加しましょう。申込み期間終了後1週間程度で各校にて選考があります。
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの募集
千葉県の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年2月から3月にかけて募集・選考があります。
介護福祉士養成(総定員35名)・保育士養成(総定員85名)・美容師養成(総定員5名)の募集があります。
千葉県の県立職業訓練校(千葉県立市原高等技術専門校(ちばテク市原校))
千葉県立市原高等技術専門校(ちばテク市原校)
所在地 千葉県市原市平田981-1
千葉県立市原高等技術専門校は、職業能力開発促進法に基づき県が設置している職業能力開発施設です。高等学校または中学校を卒業してこれから就職しようとしている人、転職して新しい職業に付こうとする人などが就職に必要な技術や知識を身につけてもらえるよう訓練を実施しています。
千葉県立船橋高等技術専門校(ちばテク船橋校)
千葉県立我孫子高等技術専門校(ちばテク我孫子校)
千葉県立旭高等技術専門校(ちばテク旭校)
千葉県立東金高等技術専門校(ちばテク東金校)
ポリテクセンター千葉
ポリテクセンター千葉では、求職者の方(主に雇用保険を受給されている方)を対象に、地域企業の人材ニーズに即した訓練カリキュラムによるものづくり分野に関する専門的技能・知識を習得するための6か月又は7か月の職業訓練を行っています。
求職者の方は、就職に必要な実践的技能・知識について、基礎から応用まで学ぶことができます。
職業訓練と雇用保険(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 公共職業訓練などを受けるために待機している期間
- 公共職業訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 公共職業訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
公共職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて公共職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。