千葉県では、保育人材不足の解消のため、「子育て支援員研修」を開催し、子ども・子育て分野の新たな担い手である「子育て支援員」を養成しています。子育て支援員研修「地域保育コース(地域型保育)」(ポピンズ)などがあり、研修修了者には、千葉県が認定証を交付しています。
千葉県子育て支援員研修
千葉県は、保育や子育て支援の仕事に関心を持ち、従事することを希望する方、または従事している方等を対象に、必要となる知識や技能などを修得するための研修を行います。
県内に在住または在勤(保育など子育て支援関係)の方で、千葉県内において保育や子育て支援等の分野に従事することを希望する方、または従事している方等(年齢・保有資格による制限はありません)。
コースの種類と概要
(1)地域保育コース(地域型保育)
小規模保育、家庭的保育、事業所内保育の保育従事者として勤務する方向けのコース
(2)地域子育て支援コース(利用者支援事業・基本型、地域子育て支援拠点事業)
利用者支援事業(子育て支援センター等で利用者支援を実施)や、地域子育て支援拠点(公共施設等の身近な場所で子育て中の親子の交流や育児相談、育児に関する情報提供を行う場)で勤務する方向けのコース
(3)放課後児童コース
放課後児童クラブ(保護者が就労等により昼間家庭にいない児童に対し、放課後等に適切な遊びや生活の場を提供する場)に従事する放課後児童支援員の補助者として勤務する方向け
(4)社会的養護コース
社会的養護(保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育・保護し、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うこと)における補助的な支援者として、児童養護施設等で勤務する方、里親を希望する方、または里親をされている方向けのコース
申込
5月から6月
定員を超えた場合は、抽選となります。
抽選の結果は以下の発送をもってかえさせていただきます。
・受講が確定された方 ・・・ 講票等の書類、e ラーニングコースの方はテキスト等を郵送にてお送りいたします。
・抽選の結果落選された方・・・ 落選通知(ハガキ)
7 月発送予定
参加費用
研修受講料は無料ですが、以下の実費については自己負担です。
テキスト代(基本研修500円、専門研修1000円)・振込手数料(テキスト代事前振込にかかる、指定口座への手数料実費)、eラーニング受講に伴う通信費、会場までの交通費および昼食代等の実費
修了証書
研修修了証書は、2月下旬頃の発送を予定
(研修全般に関する問合せ)千葉県健康福祉部子育て支援課
千葉県健康福祉部子育て支援課子育て支援班
電話:043-223-2317
千葉県 子育て支援員研修
実施機関:株式会社ポピンズ
研修コース | クラス |
地域保育コース <地域型保育> 全9クラス | <全日集合研修> 7月クラス定員30名 山崎製パン企業年金基金会館陽光 8月クラス定員20名 千葉県教育会館 9月クラス定員20名 柏商工会議所 専門研修は全クラス10/5(火)~ <eラーニング+集合研修> 9月クラス定員65名 千葉商工会議所 9月クラス定員65名 柏商工会議所 9月クラス定員75名 トーセイホテル &セミナー幕張 9月クラス定員70名 山崎製パン企業年金基金会館陽光 9月クラス定員70名 山崎製パン企業年金基金会館陽光 10月クラス定員70名 トーセイホテル &セミナー幕張 専門研修は順次。 |
地域保育コース <一時預かり事業> | なし |
地域保育コース <ファミリー・サポート・センター事業> | なし |
地域子育て支援コース <利用者支援事業(基本型)> 全2クラス | <全日集合研修> 8月クラス定員10名 千葉県教育会館 専門研修は10月 <eラーニング+集合研修> 10月クラス定員20名 千葉市文化センター 専門研修は10月 |
地域子育て支援コース <利用者支援事業(特定型)> | なし |
地域子育て支援コース <地域子育て支援拠点事業> 全2クラス | <全日集合研修> 8月クラス定員10名 千葉県教育会館 専門研修は10月 <eラーニング+集合研修> 10月クラス定員20名 千葉市文化センター 専門研修は10月 |
放課後児童コース 全5クラス | <全日集合研修> 7月クラス定員30名 山崎製パン企業年金基金会館陽光 8月クラス定員20名 千葉県教育会館 9月クラス定員20名 柏商工会議所 専門研修は順次 <eラーニング+集合研修> 9月クラス定員45名 山崎製パン企業年金基金会館陽光 10月クラス定員25名 千葉市文化センター 専門研修は順次 |
社会的養護コース 全2クラス | <全日集合研修> 8月クラス定員10名 千葉県教育会館 専門研修は10月~ <eラーニング+集合研修> 9月クラス定員30名 千葉商工会議所 専門研修は10月 |
研修内容(研修コース・カリュキュラムなど)
(スケジュール例) 子育て支援員研修(基本研修・専門研修1・2・3)
(1)基本研修:2日間
(2)専門研修1(共通科目):3日間
(3)専門研修2(地域型保育事業):1日間
見学実習:2日間
(4)専門研修3(一時預かり事業):1.5日間
子育て支援員が働く施設は、保育園から子育て支援センターと幅広いことから、各施設の特徴に応じた内容を学ぶ、専門研修が設けられています。基本研修と専門研修とはどのような資格研修なのでしょうか。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
基本研修
基本研修では、子育て支援の基盤を作るために、子育て支援員とはどんな役割を持つかや子どもへの関わり方について学ぶことができます。基本研修では、以下の8科目を合計8時間で学んでいきます。子育て支援に関する基礎的な知識・原理・技術・倫理を修得することで、子育て支援員としての自覚を持つことが目的となっているようです。
(1)子ども・子育て家庭の現状(60分)
(2)子ども家庭福祉(60分)
(3)子どもの発達(60分)
(4)保育の原理(60分)
(5)対人援助の価値と倫理(60分)
(6)子ども虐待と社会的養護(60分)
(7)子どもの障害 (60分)
(8)総合演習(60分)
専門研修
専門研修では、子育て支援の各事業に関する特徴や専門的知識を学ぶことができます。
以下の4コースから自分の希望するコースを受講することが可能です。
<地域保育コース>地域型保育・一時預かり・ サポート センター
地域保育コースでは、共通科目と「地域型保育」「一時預かり事業」「ファミリー・ サポート・ センター」の3つの選択科目を受講することができます。
共通科目では乳幼児の発達や心理、安全確保など保育に関する基本的な理念と知識を学びます。
所要時間は12科目15~15.5時間となっています。選択科目ではいずれの科目も各事業の概要と理念、保護者対応などが学ぶことができます。科目によっては見学オリエンテーションが含まれることもあるようです。選択科目の所要時間はそれぞれ以下の通りです。
地域型保育:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
一時預かり事業:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
ファミリー・ サポート・ センター:4科目6.5時間
<地域子育て支援コース>利用者支援・地域子育て支援拠点
地域子育て支援では、対象となる事業の形態がさまざまあることから、3つのカリキュラムから1つを選んで受講します。カリキュラムの種類と所要時間は以下の通りです。どのカリキュラムも、各事業の概要と基本的知識を学び、事例検討などを通して理解を深めていくようです。
基本型:9科目24時間
特定型:5科目5.5時間(地域の実情に合わせて科目を追加する場合もあり)
地域子育て支援拠点事業:6科目6時間
<放課後児童コース>放課後児童クラブの理解
放課後児童クラブの理解、子どもの理解のための基礎知識、子どもの育成支援、安全・安心への対応などを学んでいくコースです。放課後児童クラブの補助員は、基本的に放課後児童支援員の業務全般を担っていくという考え方をもとに、新たな子ども観や現代の子育て環境の変化などを理解するための内容となっているようです。
研修の所要時間は、6科目9時間となっています。
<社会的養護コース>虐待を受けた児童などの社会的養護
「社会的養護の入口」として、社会的養護の基本的理念・知識・技術を学んでいくコースです。虐待を受けた児童などの社会的養護を必要とする子どもの理解といった、社会的養護の基本的な理解や支援技術などを学ぶことができます。
研修の所要時間は、9科目11時間となっています。