ポリテクセンター岐阜 電気設備技術科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
エネルギーや環境ニーズが高まる中、本コースでは、一般用電気設備工事、太陽光発電システム、LAN構築技術、空調機器工事、消防設備工事、CAD活用技術、シーケンス制御技術などの電気設備に不可欠な技能と関連知識を身につけ、電気工事店、電気設備の保守管理、家電サービス業などの幅広い業種に就業できる人材を養成します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御回路及びPLC制御回路の設計・施工ができる。
総訓練時間
- 681時間
訓練内容 一般用電気設備工事、シーケンス制御など
1. 一般用電気設備工事Ⅰ
一般用電気工作物の設計、工事、試験、検査に関する技能及び関連知識を習得します。
2. 一般用電気設備工事Ⅱ
一般用電気工作物の工事、太陽光発電システムに関する技能及び関連知識を習得します。
3. 空調機器工事・消防設備工事
空冷式エアコンの工事に必要な冷媒の取扱いと空調機器の保守管理に関する技能及び関連知識を習得します。また、自動火災報知設備の施工・点検に関する技能及び関連知識を習得します。
写真は、家庭用エアコンの設置工事実習風景です。
4. シーケンス制御技術Ⅰ
工場等の自動制御設備に利用されているシーケンス制御について、有接点シーケンス制御の含まれた設備の施工、保守点検に関する技能及び関連知識を習得します。
写真は、図面に基づいて制御盤内の電気配線をしています。制御盤内の回路でシーケンス制御技術が利用されています。
5. シーケンス制御技術Ⅱ
シーケンス制御について、PLC(シーケンサ)の取扱いやラダープログラムに関する技能及び関連知識を習得します。
6. PLC制御技術(表示器)・CAD活用技術
プログラマブル表示器、PLCプログラミング、CADを用いて建築平面図及び屋内配線図の作成に関する技能及び関連知識を習得します。
訓練に関する職種と仕事内容
電気工事士、電気・電子技術者
電気工事士の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。 電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。
そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。 作業は、災害の発生を防ぐための、安全法令や基準を守らなければなりません。 作業は、一般的に通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。
また、現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。 作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。
電気・電子技術者の仕事
電気制御技術を利用した仕事は、様々な形で存在しています。近年では、生産システムの自動化に伴い、物を作るうえで人の手を使わずに行うことができます。製品を加工し、自動化するための自動化設備技術です。
設備の自動化はあらゆる製造現場で使われています。製造装置の各工程をどのように動かすのか(配線、プログラミング)、工程制御の仕様変更、点検・修理作業等を行う仕事を受け持つことになります。