ポリテクセンター岐阜 CAD/CAM技術科
岐阜県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター岐阜( 岐阜県土岐市泉町定林寺字園戸963-2)のCAD/CAM技術科で、2次元CADシステムによる図面作成及び3次元CAD/CAMシステムによる金型のモデリングと加工データ作成、CNC工作機械による機械加工の知識及び技能を習得します。
2次元CADシステムによる図面作成及び3次元CAD/CAMシステムによる金型のモデリングと加工データ作成、CNC工作機械による機械加工の知識及び技能を習得します。また、訓練終了時の仕上がり像を2つ設定し、関連職種に幅広く対応できるようにしています。
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
1.導入訓練(橋渡し訓練) ※6月・12月入所実施
社会人としての基礎能力、ITリテラシー、CAD/CAM技術科の専門基礎を学びます。
2. 機械製図とCAD基本
機械製図及び2次元CAD(製図一般、機械製図及び関連規格、機械要素)に関する技術及び関連知識を習得します。
※CADとは、computer aided design(コンピュータ支援 設計)の略。設計支援ソフトとして、設計の現場で使われている。
3.3次元CAD基本
3次元CADシステムによる部品作成に関する技能及び関連知識を習得します。
※使用:3次元CAD:SOLID WORKS
トヨタ自動車株式会社が使用しているCATIAと同じ会社が作成した、CADソフト。
そのため、CATIAと完全互換性を持っているため、岐阜県の多くの企業が使用している。またCAD初心者の方にも扱い易くなっている。
4. 3次元CAD応用・品質管理基本
3次元CADによる金型設計に関する応用技術(モデリング)の関連知識、QC手法に必要なデータ処理に関する技能及び知識を習得します。
5. マシニングセンタ作業
切削加工作業に必要な基礎的技能及び関連知識を習得し、マシニングセンタの基礎知識とプログラミングの手法、加工のためのマシニングセンタ作業に関する技能及び知識を習得します。
6. CAM応用
CAMシステム及びその周辺技術の全般を知り、操作とNCデータ作成方法と関連知識を習得します。
※CAMとは、CADで作成したモデルを用いて、パソコン上で加工のシミュレーションを行い、加工プログラムを作成するソフト。金型など曲面を持つ製品を作るために使われているため、金型加工に必須のソフトになっている。
7.射出成形金型・金型仕上げ
射出成型金型の製作をとおして、汎用工作機械、NC工作機械、CAMを用いた加工、三次元測定機による精度検査の手法及び金型などの仕上げ・組立に関する技能を習得し、射出成形による製品の成形を行います。
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種 CADオペレータ、NCオペレータ、機械加工技術者
CADオペレータの仕事
設計現場で、機械の設計、特に岐阜県近辺では自動車、航空機の設計にCADが使用されており、CADを使用して設計、製品の図面を作成する仕事をCADオペレータという。
CADには図面を描くことに適した2次元CAD、設計するのに適した3次元CADがある。2次元CADでは製品形状、寸法、加工方法などを示した図面を作成する。また、この図面は、加工現場で使用され製品を加工するときに必須のものになっているため、図面にはだれが読んでも読み間違いが無いように図面の描き方がJIS(日本工業規格)により定められている。そのため、CADオペレータはCADの操作だけではなく図面の描き方(機械製図)の知識が必要である。
3次元CADオペレータは、ものつくりの花形ともいえる設計の部分を担当する。3次元CADを利用して、製品の形状、機能、仕様の検討を行う。また、3次元のモデルに材料を適用して、パソコン上で製品の質量などを測定することが出来る。さらに。3次元CADで作成したモデルを用いて、製品の強さ、熱変形、水や空気を流した時の流動解析なども行える。
そのため、3次元CADオペレータは、ものつくりの現場で必須の職種である。
NCオペレータの仕事
NCオペレータは、NC工作機械(自動工作機械)を扱う職種である。マシニングセンタ(MC)を代表とするNC工作機械は他にも5軸加工機などがあり、加工現場の主役となっている。
NCオペレータは、このNC工作機械を実際に操作する人、機械を自動に動かすためのプログラムを作成する人、または、両方を行う職種である。
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機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。