ポリテクセンター山梨 電気設備技術科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気設備の設計・施工及び保守管理に不可欠な技能と関連知識を身につけ、求人企業から求められる最低限の専門知識と技能・技術を習得します。また、訓練修了時の仕上がり像を2つ設定し、関連職種に幅広く対応しています。
訓練全体(6か月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができます。
- シーケンス制御及びPLC制御回路の設計・施工ができます。
総訓練時間
- 672時間 (訓練時間:648時間、就職支援等:24時間)
訓練内容 「電気設備設計・CAD利用技術」「シーケンス制御技術」など
1.「電気工事Ⅰ」(108h)
電気工事の基本となる電気の基本的な用語、電気回路の諸量の算出方法、測定方法などを習得します。また、屋内の電気配線工事を想定したケーブル工事の施工方法を習得します。
2.「電気工事Ⅱ」(108h)
総合的な実習を行い、電気工事を基礎から学びます。電気工事作業で使う金属管やビニールパイプの加工実習を行い、ビルや工場など規模の大きい施設などで使われているリモコン配線についても習得します。
3.「電気設備設計・CAD利用技術」(108h)
電気工事の図面作成において一般的に使用されているCADソフトの一つであるJw_cadを使用し、CADの基本操作から習得します。電気図面の作成を通して、電気図記号や図面の作成技法を習得します。
4.「シーケンス制御技術Ⅰ」(108h)
電気製品(自動ドア、エレベーターなど)は決められた順番により動作します。この順番を制御する技術をシーケンス制御といいます。実配線によりシーケンス制御を行う「有接点シーケンス技術」を習得します。また三相誘導電動機の制御について習得します。
5.「シーケンス制御技術Ⅱ」(108h)
工場などの生産現場で仕様変更などすぐに対応できるようにするため、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)によるシーケンス制御を行っています。模擬練習盤を使ってコンベアなどの自動搬送制御やタッチパネルを活用した制御システムの構築を行い、総合的な制御技術を習得します。
6.「消防設備工事・情報活用技術」(108h)
自動火災報知設備(感知器、発信機、受信機など)の概要、関連する法令、自動火災報知設備に関する配線方法を習得します。
パソコンの基本的な操作方法と入力スキル(タッチタイピング)、事務作業に必要な文書作成と表計算を習得します。
訓練に関する職種と仕事内容
電気工事作業者、制御盤設計技術者、配電盤・制御盤組立工・修理工
電気工事作業者の仕事
電気の配線・機器設置を行う仕事で、分電盤やコンセント・照明機器等を取り付け、機器を使用できるようにします。また、修理や修復工事を行います。
作業は、災害の発生を防ぐための安全法令や基準を守りながら行います。キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく施工管理、設計、積算などの仕事もします。
制御盤設計技術者の仕事
建物や工場内の設備を自動制御するために、必要な電気回路図面の作成や機器選定、施工管理、積算などを行う仕事で、設備の設計に携わる非常にやりがいのある仕事です。
制御盤設計技術者は、設備を構築するための広域な知識と技能が要求され、キャリアアップしていくに従い管理能力も必要となります。
配電盤・制御盤組立工・修理工の仕事
建物や工場内の設備を自動制御するための、複雑な電気回路の組み立てや修理を行う仕事で、制御盤設計技術者が作成した図面を読み取り、図面どおり正確に配線や機器の設置あるいは機器の取替え、時には修理を行います。
キャリアアップしていくに従い、制御盤設計技術者となり施工管理、回路設計、積算などの仕事もします。