ポリテクセンター群馬 電工テクノサポート科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
●電気設備配線工事や、工場などの生産ラインの制御に関する使用されるシーケンス制御、PLC制御の技能・技術を習得します。また、各分野で共通の技能として、CADソフトを使った住宅平面図・屋内配線図の作成、文書作成ソフト、表計算ソフトを活用して資料の作成を行い、パソコン全般の基本スキルもあわせて習得します。
① 電気設備配線工事
電気工事士が行う各種配線工事の技能や、それに付随して知っておくべき知識を習得します。また、高圧受電設備についても学習し、電気工事の技能・技術および、設計・施工技術を持った技術者として就職を目指します。
② シーケンス制御、PLC制御
現在の製造業では工場内の生産ラインの高度化に伴い、ハードウェアだけでなくソフトウェア面でも対応できる広範な知識・技術が要求されているため、生産ラインに使われているセンサ、モータ、コンピュータの配線・プログラミングについて幅広く学びます。また、実際の制御盤の加工・製作も行うことで、製造現場へ即戦力としての就職を目指します。
訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備の設計・配線施工が出来るようになります。
- シーケンス制御及びPLC制御回路の設計・施工ができるようになります。
総訓練時間
- 673時間
訓練内容 「リレーシーケンス制御」「制御盤製作・高圧受電設備」など
1.「電気工事基本」
電気工事に必要な電気の知識・法規を基本から学び、工具や測定器の取り扱い方、電気図面の読み方、スイッチやコンセントなどの器具の配線方法などを習得します
2.「電気工事応用」
ケーブル・金属管・合成樹脂管などの各種電気工事の施工や、検査方法などを習得します。また、ホームセキュリティの施工や家庭用エアコンの据付なども行います。
3.「リレーシーケンス制御」
ベルトコンベアなど、工場の生産設備で用いられているシーケンスという自動制御の手法について、図面の読み方や配線・点検方法、モーターの始動方法などを学び習得します。
4.「PLC制御」
電気設備のシーケンス制御を、コンピュータ(PLC)化するために必要な、配線方法とラダープログラミングについて学び、各種工場設備を想定した制御技法を学びます。
5.「制御盤製作・高圧受電設備」
ここまでで学んだ技能・技術をもとに、実際の制御盤の加工・製作を行います。また、高圧受電設備(キュービクル)の各種機器や配線図・測定法についても学びます。
6.「情報活用・配線図作成」
どの職種でも必要とされているパソコンスキルである文書作成、表計算ソフトの基本操作、2次元CADを使用して屋内電気配線図のパソコン上での作図方法を習得します。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
未経験の方でも、下記のような関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
・アルバイト → 配電盤・制御盤組立 、電気工事
・品質管理 → 生産設備立ち上げ・管理
訓練に関する職種と仕事内容
①電気工事作業者
②設備管理
①電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する際、電気の配線を行い分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気器具が使える状態にします。他にも設備の修理やメンテナンス、リニューアル工事も行います。天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所や野外作業などの厳しい気象条件の中で行う作業もあり、災害の発生を防ぐための安全法令や基準を守らなければなりません。通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要となってきます。
②設備管理の仕事
工場での仕事は、生産設備の日常運転や定期点検・補修を行い、設備機能を維持し生産性を高めながら製品を作ることが目的とされています。そのためオペレータやメンテナンス作業者、管理者などの様々な職種の人間がコミュニケーションを取りながら、業務に取り組んでいます。また、生産設備はトラブルの起きないように、5S作業を徹底的に行い、トラブル時には24時間体制で復旧に努めなければなりませんので、交代勤務も多い仕事です。