ポリテクセンター島根 建築CAD住宅リフォーム技術科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
木造住宅のリフォーム計画、法規、確認申請の実践技術・知識を習得します。
木造住宅に関する幅広い技能の習得を目指します。
訓練目標
木造住宅のリフォーム計画及び施工管理並びにコンピュータを利用した文書・図面の作成を習得します。
また、木造住宅の施工技術及びリフォーム施工(内装・外装・内装改修)を習得します。
模擬家屋
総訓練時間
- 670時間
訓練内容 建築2次元CAD、3次元CAD、リフォーム施工改修工事など
1.一般構造、建築法規、申請業務、各種制度
住宅の構造に関する関連知識と建築法規の基礎を学習します。また、住宅建設に関する確認申請書の作成や住宅の性能表示に関する技能及び知識を習得して、住宅の図面の読み書きができるようなります。
2.建築2次元CAD、3次元CAD
パソコンの基本的な操作方法を学びます。また、ビジネス文書の作成から表計算ソフトによる報告書作成を行います。
2次元CAD※1や3次元CADの操作方法を習得して、住宅の図面や建築パース作成に関する技能・技術及び関連知識を習得します。
3.建築プレゼンテーション
3次元CADによる住宅のモデリング技術を習得します。
また、図面作成技術をもとにして、住宅を提案するプレゼンテーション技術を習得します。
4.大工道具のメンテナンス作業、木工製品作成、住宅部材の加工・組み立て作業
大工工事に関する手工具の取扱いと調整方法を習得します。
また、簡単な木工製品を作製する中で、住宅の構造部材の加工や組立方法を習得します。
住宅の軸組の組み立て方法や安全管理についての技能及び関連知識も併せて習得します。
5.住宅の内外装作業
内装施工では、石膏ボードによる壁下地、ビニルクロスによる壁仕上げ、フローリングによる床仕上げ施工を習得します。
また、外壁はサイディング仕上げとし、乾式で仕上げるための技能及び関連知識を習得します。
6.リフォーム施工改修工事
住宅の改修に関する技能及び関連知識を習得します。
古い和室を補修することを目的とした改修を目指します。
壁は珪藻土の左官仕上げとし、襖や障子の張り替え及び外壁・木材・金属塗装の技能を習得します。
また、バリアフリー改修の手法を学習し手すりなどの取り付け方法を学び、簡易な住宅改修の技能及び関連知識を習得します。
※1 CAD
(キャド: Computer Aided Design)は、コンピュータ支援設計とも呼ばれ、コンピュータを用いて設計をすること。あるいはコンピュータによる設計支援ツールのこと。
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
建築設計技術者 建築大工 木材加工 家具製造 CADオペレーター 住宅営業
建築設計技術者の仕事
建築設計技術者は建物の用途に応じて、設計図をつくり、その設計図をもとに、建築現場で実際の作業員を指揮・監督します。 建築設計技術者は、まず、建築設計の依頼を受けると、その規模や用途、予算などの条件に従って基本設計し、設計平面図や模型などつくり、完成後の建物の姿を明らかにします。
次に、インテリアや材質といった、細かい部分を決める実施設計をします。平面図、立面図、断面図など、実際に建築するために、構造や設備の設計をして、必要な設計図を作成し、工事費用を割り出します。決められた予算内で、いかに 依頼主の要望に合った建物にできるか、最も知識・技術が求められます。
建築設計技術者は、建築が始まると、建築現場で工事監理をします。工事が設計図面通り進められているか、品質管理は適切に行われているかなど、建築中の現場に足を運び、作業員の工事を指揮・監督します。
建築大工の仕事
建築大工は、建築現場での建築資材の構造組みと建物内部における下地や仕上げなどの造作加工をします。作業は、電動工具により効率化が進んでいますが、現場で使うことが多い、のこぎり、のみ、かんななどの基本的な道具を安全に使う技能が必要です。
さらに経験を積み棟梁になると、建築現場でのほかの作業者との連絡調整や工事管理なども行います。また、建築計画、設計、費用の見積り、工期の設定、資材や作業者の手配なども行います。