愛媛県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター愛媛(愛媛県松山市西垣生町2184)の住宅福祉リフォーム科で、建築計画に関する3ヶ月で、建築基礎知識を始め、CAD操作技術や福祉住環境関連知識(バリアフリー住宅などの建築計画に関する内容を習得します。
ポリテクセンター愛媛 住宅・福祉リフォーム科
木造住宅(在来軸組構法)における様々な職種への再就職を目的とし、すでにある程度建築の経験のある方から、まったく経験のない、別の業界から建築業への転職を考えている方まで幅広く、建築の基礎知識および技能について習得するコースです。
具体的には、建築計画に関する3ヶ月で、建築基礎知識を始め、CAD操作技術や福祉住環境関連知識(バリアフリー住宅などの建築計画に関する内容を習得し、訓練内容の総まとめとして、CADでのリフォーム計画および設計、図面作成ができるようになることを目的としています。
リフォーム工事に関する3ヶ月では、大工の基礎技術を習得後、実物大の木造住宅を建築し、内装など各種仕上げ工事を実施します。また、バリアフリーや耐震性を考慮したリフォーム工事も実施します。実際に施工することにより、より深く木造住宅の構造(成り立ち)について習得することを目的としています。
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
1.「大工の基本作業」
・のこぎり、のみ、かんな等、大工道具の基本的な使い方
・継手、仕口(釘などを使わずに木を組み合わせる加工)の製作
・建築に係る電動工具に関する知識・技術
2.「木造住宅の工事」
・木造住宅の骨組みになる土台、柱、梁の組み立て及び製作
・床、壁、天井の下地作業
・フローリングや壁紙などの仕上げ作業
3.「リフォーム計画・工事」
・バリアフリー(段差解消、手すりの取付け等)を基本としたリフォーム計画の作成
・リフォーム工事
・実際に車いすを用いたリフォーム計画の検証
・解体工事
4.「建築の基礎知識」
・建築製図の基本及び図の読解
・耐震、耐風などの構造計算、建築に係る法規
・一からつくる住宅設計
・住宅の性能評価
5.「住宅図面作成」
・パソコンを用いた図面の作成
2次元CAD(Jw_CAD)
3次元CAD(マイホームデザイナー)
・住宅ローン、自己資金計画
6.「福祉住環境整備・インテリアコーディネート」
・高齢者、障がい者のための住環境整備
(バリアフリー)
・住宅模型の製作
・住宅のインテリアコーディネート
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名 施工管理技術者、建築大工、内装仕上工、木造住宅設計者、CADオペレータ、営業職(建築関連)、事務職(建築関連)
建築技能者の仕事
【建築技術者】
主に建築の技術に関する業務に携わる方で、住宅のプランを考えて図面を描く設計者、図面どおりに施工がなされているかをチェックをする施工管理者、実際に施工する建築大工や内装工などの職人を指します。
【建築大工】
木造住宅を構成する木材に様々な加工を施し、建て方と呼ばれる組立作業に携わる方です。また、組み立てた後には内装の下地となる木工事なども行います。
近年では、機械による木材加工(プレカット)も盛んになり、加工作業が少なくなりつつありますが、手加工にこだわって行っている大工もたくさんいます。また、リフォーム工事ではプレカットで対応することが困難であり、手加工が必要となることがたくさんあります。
【内装工】
天井や壁のビニルクロスを始め、床のフローリング張りなど内装に関する仕上げ作業に携わる方です。
簡易なリフォーム工事ではこれらの職種の方が活躍します。また、小規模なリフォーム工事では、建築大工と内装工の2つの職種に関する作業を行うこともあります。
機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。