愛媛県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター愛媛(愛媛県松山市西垣生町2184)の機械CAD/NC科では、JIS規格に基づいた機械製図の知識習得、2次元CAD・3次元CAD操作等の機械製図・機械CAD分野を学びます。
ポリテクセンター愛媛 機械CAD/NC科
市場ニーズの多様化、納期短縮、コストダウン、高効率・高精度の加工など製造現場に求められる要求は高まるばかりです。その要求に対応するため、ものづくりの分野もデジタル化(コンピュータの活用)が急速に進んでおり、その中でもCAD/NC技術は製造業の中心となる技術で、欠かすことの出来ない技術です。 機械CAD/NC科では、JIS規格に基づいた機械製図・機械要素(ねじ・歯車・キー・軸受 等)の知識習得、2次元CAD・3次元CAD操作・CADトレース等の機械製図・機械CAD分野から、精密測定(ノギス・マイクロメータ 等)、機械加工の基礎知識、NC機械(マシニングセンタ・NC旋盤)の操作、NCプログラム作成 等の機械加工・NC分野まで、一連のものづくりの流れに沿った技術内容を習得するコースです。
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
1.「機械製図及びCAD基本」
機械製図
CAD基本(部品図作成)
※CAD:コンピュータを用いて製図する
2.「CAD応用作業」
部品図及び組立図の作成
組立図から部品図の作成
3.「3次元CAD作業」
3次元形状(立体)の作成(モデリング)
組み立て(アセンブリ)
4.「NC旋盤作業」
測定・旋盤作業
NCプログラムの作成
NC旋盤操作
※NC:プログラムで機械を動かす
5.「マシニングセンタ作業」
フライス盤作業
NCプログラムの作成
マシニングセンタ操作
6.「CAM作業」
CAM操作
マシニングセンタ操作(応用作業)
※CAM:コンピュータを用いて製品を作る
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
機械設計、機械組立、機械保全、生産管理、汎用機械加工【旋盤、フライス盤】
CADオペレータ、NCオペレータ【NC旋盤、マシニングセンタ】
具体的な仕事内容
製品(部品)が完成するまでには様々な職種の方が関わります。ここではその一部を紹介します。
【機械設計者】
顧客や企業からの要望に対して、商品化(製品化)するためにデザインするのが機械設計の仕事です。自動車・自動機(例:選果機)・電化製品など、商品の仕様と機能を考えながら、商品全体の構成と部品の詳細を決定し、さらに加工者に対する指示まで、全ての設計者の手によって行われます。
【CADオペレーター】
CADシステムを使って設計者の指示のもとに細かく正確な設計図を作成する仕事です。CADオペレーターは物を作る全ての仕事に関わるので、建築・設備・機械・自動車・アパレルなどあらゆる分野で活躍することができます。
【切削加工技術者(汎用機械加工技術者)】
設計者が作成した部品図に従い、丸物であれば「旋盤」、角物であれば「フライス盤」という機械を使用し切削加工する仕事です。汎用機械はハンドル操作によって製品を仕上げていくため、知識と経験を有する職種ですが、切削加工の中でも使用する割合が高く、まずは現場に入り経験を積む職種になります。
【切削加工技術者(NCオペレーター(NC旋盤、マシニングセンタ))】
NC工作機械(NC旋盤、マシニングセンタ)とは、数値制御された旋盤・フライス盤のことで、全てがプログラムによって動くため、NCオペレーターはNCプログラム作成や工具交換、工作機械の操作を行う仕事です。生産性や精密性に優れた機械で、近年の加工部品生産量の増加と複雑な部品形状のニーズに応えるため、製造業における求人の割合も増えている職種になります。
機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。