茨城県 ・水戸の職業訓練の概要
【施設内職業訓練】茨城県・水戸の職業訓練では、県立の職業訓練校が5施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。
【委託職業訓練】茨城県立の職業訓練校である産業技術専門学院の各校が、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、水戸・つくば地区で介護福祉科を実施し、水戸地域では他にブライダル科や情報メディア科などサービス分野も実施しています。
【求職者支援訓練】茨城労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。建築CAD・機械CADの開講が比較的多く、力を入れている分野のようです。
茨城県・水戸の公共職業訓練(委託訓練校)
*参考 茨城県・水戸の求職者支援訓練の訓練校
学院 | 訓練科名 | コースの概要 |
日立 | OAシステム科 | ワープロ(Word)、表計算(Excel)の基本・応用及びインターネット操作、プレゼンテーション作成の基礎を習得する。 コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)の合格を目指す。 また、コミュニケーション技法やビジネスマナーを習得する。 |
日立 | 介護サービス科 | 介護業務に必要な基礎知識を習得し、介護職員初任者研修修了証の取得を目指す。 |
鹿島 | パソコン簿記会計科 | パソコンの基礎知識、ワード、エクセルの基本操作を習得するとともに、簿記の知識を学び、専用ソフトによる会計処理の基礎技能を習得する。日商簿記3級の合格を目指す。 |
鹿島 | 介護サービス科 | 介護業務に必要な基礎知識を習得し、介護職員初任者研修修了証の取得を目指す。 |
鹿島 | オフィス・サポート科 | 企画、立案の作成方法や目標達成力、対人サービスの心得を学ぶ。 また、ワード・エクセルの基本・プレゼンテーション作成の基礎を習得する。 |
鹿島 | フォークリフト運転技能科(建設人材育成コース) | フォークリフトを操作・運転する技能、構造・取扱いの知識及び関係法令等に係る知識を習得する。労働安全衛生法に基づくフォークリフト運転技能講習修了証の資格取得を目指す。また、パソコンの基礎的な操作方法を習得する。 |
鹿島 | OAシステム科 | ワード、エクセルの基本・応用及びインターネット操作、プレゼンテーション作成の基礎を習得する。マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)試験の合格を目指す。 |
学院 | 訓練科名 | コースの概要 |
土浦 | OAシステム科(育児等両立支援コース) | ワード、エクセルの基本・応用及びインターネット操作を習得する。マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)試験の合格を目指す。※小学校6年生までの子がいる方、介護中の方などを主な対象(その他の方も受講可能です。)とした、他コースより1日の訓練時間が短い(4時間程度)訓練です。 |
土浦 | 不動産ビジネス科 | 不動産取引に関する様々な知識と、顧客に対して資産設計等の適切なアドバイスを行うことができる知識・技能を習得する。宅地建物取引士の試験合格を目指す。 |
土浦 | 医療・調剤事務科 | 医療機関及び調剤薬局機関における保険請求業務の知識と技能を習得し、医療事務及び調剤事務に関する試験の合格を目指す。 |
土浦 | 介護サービス・介護調理科 | 介護業務及び介護調理に関する基礎知識・技能を習得し、介護職員初任者研修修了証の取得を目指す。 |
土浦 | 簿記2級科 | パソコン操作の簡単な知識、技能と企業会計事務に必要な商業簿記から工業簿記までの知識等を習得し、日商簿記2級の合格を目指す。 |
土浦 | Webクリエイター実践科 | HTMLまたはホームページ作成ソフトと画像ソフトを使用して、ホームページ作成技術を習得するとともに、Webプログラミング等に関する知識、技能・技術を習得する。Webクリエイター上級の資格取得を目指す。 |
土浦 | 医療・調剤事務科 | 医療機関及び調剤薬局機関における保険請求業務の知識と技能を習得し、医療事務及び調剤事務に関する試験の合格を目指す。 |
土浦 | 2級FP技能士科 | ライフプランと資金計画、保険制度、金融資産、税と法規等を学び、FP(ファイナンシャルプランナー)業務で必要とされる知識を習得する。2 級FP技能士の試験合格を目指す。 |
土浦 | パソコン簿記3級科 | パソコンの基礎知識ワード・エクセルの基本操作を習得するとともに、簿記の知識を学び、専門ソフトによる会計処理の基礎技能を習得し、日商簿記3級の合格を目指す。 |
茨城県の公共職業訓練(施設内訓練校)
水戸学院は,これから就職しようとしている人や,現在,働いている人達の職業に必要な能力の開発・向上を図るとともに,その人達の職業の安定と地域産業の振興に寄与する目的をもって設置された,県立の産業技術専門学院(職業能力開発校)です。
また,水戸学院には,地域の需要に即応した技術者の養成や技術の維持向上などの総合サービスを行うために,人材開発センターが付設されています。
茨城県立水戸産業技術専門学院
茨城県立日立産業技術専門学院
茨城県立鹿島産業技術専門学院
茨城県立土浦産業技術専門学院
茨城県立筑西産業技術専門学院
長期高度人材育成コース(2年間訓練) ブライダル科
長期高度人材育成コース(2年間)とは、正社員就職を希望する非正規雇用労働者等が、安定した雇用環境への転換を図るため、短期大学や専門学校に入校し、必要なカリキュラム受講修了後、国家資格等を取得し、正社員就職へ結びつけるものです。この訓練は、各学校の空き定員を利用し、一般学生と訓練生が同じ教室で一緒に学ぶ形式の講座です。
長期高度人材育成コース 介護福祉科 | リリーこども&スポーツ専門学校(水戸南町コース) いばらき中央福祉専門学校(水戸内原コース) 筑波医療福祉専門学校(つくばコース) アール医療福祉専門学校(湖北コース) AOI国際福祉専門学校(荒川沖コース) |
長期高度人材育成コース 情報メディア科 | 水戸電子専門学校 |
長期高度人材育成コース 経営経理科 | 水戸経理専門学校 |
長期高度人材育成コース ブライダル科 | 水戸経理専門学校 |
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雇用保険(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 公共職業訓練などを受けるために待機している期間
- 公共職業訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 公共職業訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
公共職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて公共職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
ポリテクセンター茨城
茨城県の職業訓練 ハローワーク
40代50代(就職氷河期世代)のための職業訓練(支援プログラム)
面接合格ワンポイント 人気コースは募集倍率4倍
公共職業訓練の平均倍率は1.5倍程度か
過去には平均倍率が2~4倍と言われていた職業訓練も、人手不足を背景に、ここ数年の公共職業訓練の平均的な倍率は1.5倍程度のようです。もちろん、人気のエリアの人気のコースは4~5倍の倍率もコースもあるようです。
*参考までに、東京都のTOKYOはたらくネットでは、直近の応募状況を公表しています。(求職者向け職業訓練「民間教育機関での職業訓練」の訓練実施予定というページで最近の応募状況があ公表されています。)
また、求職者支援訓練は、受講の要件に「雇用保険の失業給付の受給」がないので「失業給付の延長」や「受講手当」などの対象外となり、公共職業訓練に比べて応募者が少ないようです。
*ハローワークに行くと、求職者支援訓練の「募集期間の延長」チラシがあったりしますので、定員割れのコースも多いと思います。
長期専門人材育成訓練でも1.5倍程度
2年間の長期専門人材育成訓練でも、平均すると倍率は1.5倍程度のようです。定員が数名のコースは5倍とかもありますが(3人定員で応募者15人とか)、20人程度の定員ならば30人ぐらいの応募のようです。
もちろん、長期専門人材育成訓練の場合は、失業給付の延長で追加の支給額が200~400万円程度になるため、応募受付の際にハローワークの窓口で厳選されているとは思いますが。
「職業訓練をきっかけに、これから勉強を始めたいです!」は要注意
職業訓練は授業料が無料の場合や、雇用保険の失業給付の延長・手当の給付の場合など、何らかの金銭的な特典がある制度です。訓練担当者はもとより、ハローワーク窓口で職業訓練を申込む際にも、緊張感をもった発言を心がけましょう。 業務的には全くの未経験であっても、ご自分の経験との接点や、職業訓練の分野については現在進行形で学習しているなどの発言ができたほうがよいです。