ポリテクセンター宮崎 CAD・NC加工科
訓練の概要(習得できる技能)
物を作るには図面を必要としますが、パソコンを使って図面を描くことにより難しい図面作成が簡単にできるようになりました。 また、物を作るには熟練技能が必要とされていたのですが、コンピュータを搭載した機械により 物を作ることで熟練を必要としなくなりました。CAD・NC加工科では、図面作成から、物を作り出す技能及び関連知識を習得できます。
訓練全体(6ヵ月間)の仕上がり像(訓練目標)
図面を描くための関連知識、規格、図形の描き方の知識と技能及びパソコンを用いた図面作成を習得します。
製品を加工するための専門的な知識、技能及び専用機械の操作を習得します。
総訓練時間
676時間
訓練内容 機械製図及びCAD、3次元サーフェスモデルデータ構築など
1.「機械製図及びCAD基本」
図面を描くための技能及び関連知識を習得するとともに、2次元CAD基本操作に関する技能及び関連知識を習得します。
2.「3次元CAD基本」
3次元CADシステムを用い機械部品等の立体形状作成に関する技能及び関連知識を習得します。
3.「3次元サーフェスモデルデータ構築及びIT基本」
ユニバーサルデザインに基づいた意匠設計及び3Dプリンターによる造形及び検証方法及び、ワープロ、表計算の使用法を習得します。
4.「NC旋盤作業」
測定器の使い方や、普通旋盤、NC旋盤の基礎知識、プログラミング手法及び、部品加工のための、NC旋盤作業に関する技能と知識を習得します。
5.「マシニングセンタ作業」
フライス盤、マシニングセンタの基礎知識と、プログラミングの手法、部品加工のための、マシニングセンタ作業に関する技能と知識を習得します。
6.「CAM作業及びNC機械応用作業」
CAMという加工シミュレーションソフトを用い、部品加工データのプログラム作成技能及び関連知識及び加工課題を通じて、NC旋盤及びマシニングセンタ加工の技能及び関連知識を習得します。
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
CADオペレーター、機械工
CADオペレーターの仕事
紙に描かれた図面は、そのままではデータとして使い勝手がよくありません。そこでこれをパソコン上の製図ソフト(CAD)に入力すれば、データの修正や共有、保存といった管理がしやすくなるうえ、専用ソフトを使って立体図を眺めて見ることもできるようになります。CADオペレーターは建築、機械、電気、インテリアなどさまざまな図面をCADソフトに模写(トレース)する仕事で、主に企業の設計部門やデザイン会社などで働いています。
機械工の仕事
製造業の中心である機械関連業種においては、顧客のニーズの多様化や製品サイクルの短縮化により、高精度な製品を早く設計・加工しなければならなくなっています。そのため機械加工分野の事業所においては、主に加工工程をNCデータ化(工具位置を数値データにより制御する方法)して、工作機械で加工を行うなど、工作機械を使って加工を行う仕事が大半です。このためこうした技術を習得している人材が多く求められています。