長野県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター長野(長野県長野市吉田4-25-12)の建築CADデザイン科で、建築、設備、住環境を理解し、CADソフトを利用した各種図面の作成ができ、住宅の省エネルギー化と住環境に対応した住宅内装・電気設備・水廻りの施工ができるように学びます。
ポリテクセンター長野 建築CADデザイン科
訓練目標
建築、設備、住環境を理解し、CADソフトを利用した各種図面の作成ができる。
住宅の省エネルギー化と住環境に対応した住宅内装・電気設備・水廻りの施工ができる。
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
建築概要・建築計画
住宅図面を設計するために必要な、建築構造、建築法規、住宅のプランニングに関する知識を習得します。CAD操作だけではなく、住宅設計に必要な建築知識、設計計画技術を身に付けることで、より専門性の高い職種への就職を意識した内容も取り入れています。
住宅内装施工
住宅内装施工では、2畳ほどのブース内でカーペットタイルといわれる材料を用いて床仕上げのデザインや、壁紙による内装施工を学びます。
完成後は、作った空間からどのような印象をうけるか、質感、心地よさ、肌触りなど他の作成物と比較します。 設計・提案を職業にする上で、空間のイメージはとても大切な技能になります。それを経験する場として実習を通し学んでいきます。
住宅設備施工
水回りや照明の取り付など、住宅の設備に関する知識、施工に関する知識・技能を習得します。
給水・給湯の水回りモデルを作製したり、照明器具のスイッチやコンセントなどの取り付け方を学びます。
設備の知識を習得することで、建築のつくり方に関する理解が深まり、快適な住空間を提案できるようになります。
建築CAD実習
CADによる図面作成では、JwCADとAutoCADという2つのソフトを用いて図面作成を行います。期間は、およそ3ヶ月間で、その中でもJwCADをメインに訓練します。
AutoCADでは、基本操作から鉄筋コンクリート造の図面作成方法を学びJwCADでは、基本操作から応用操作を学び木造住宅図面の作成方法を学びます。
建築設計実習
敷地の選定からはじめ、法規やデザインを検討して住宅設計を行います。
手書きでエスキスと呼ばれる設計図の下絵を描き、そのあとこれまでの授業で学んできたCADを用いて図面をつくりあげます。
建築設計はデザイン性だけでなく、建築基準法の検討も必要不可欠であり、実践的な住宅設計の仕方が学べる内容になっています。
情報活用(ビジネスソフト)
ワードは入力、編集、文書レイアウトから表、画像の扱い方などを習得します。
エクセルは関数、表作成、データベース、マクロなど基本から応用まで幅広い内容となっています。
パワーポイントは入力、編集、レイアウト方法などの基本操作からアニメーションなどの効果的な使い方、プレゼンテーション方法などを習得し、作成したプレゼン資料を発表する機会も設けています。
訓練に関連する主な職種と仕事内容
主な就職事例
・建築設計・設備設計
・CADオペレータ
・住宅設備機器等の営業・販売
・ショールームスタッフ
・一般事務
仕事内容
建築設計には意匠設計、構造設計、設備設計の分野があり、各々を専門とする建築設計事務所があります。依頼主の希望と予算を基に、諸条件を勘案しながら依頼主が望む建物を計画し、建物が建つために必要な図面を作成します。
任意に取得できる資格 訓練コースに関連する分野の資格の一例
・建築CAD検定
・インテリアコーディネーター
・コンピュータサービス技能評価試験(CS試験)
「ワープロ部門2級」「表計算部門2級」(中央職業能力開発協会)
機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。