長崎県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター長崎(長崎県諫早市小船越町1113番地)の機械加工/CADオペレーション科で、機械部品や装置等の制作に必要な加工技術と製図技能を習得します。製図技能では、機械製図のルールから2次元CADによる知識・技能を習得します。
ポリテクセンター長崎 機械加工/CADオペレーション科
機械部品や装置等の制作に必要な加工技術と製図技能を習得します。
製図技能では、機械製図のルールから2次元CADによる知識・技能を習得します。
加工技術では、汎用工作機械(旋盤・フライス盤)やNC工作機械(NC旋盤・マシニングセンター)によるものづくりに必要な知識・技能を習得します。
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
1.「機械製図及びCAD基本」
機械製図及び2次元CAD基本(製図一般、機械製図及び関連規格等)に関する技能及び関連知識を習得する。
2次元CAD…パソコンで図面を描くための支援ソフトです。
1.機械製図CAD1(投影法)
2.機械製図CAD2(図形の表し方)
3.機械製図CAD3(断面図示法)
4.機械製図CAD4(寸法とはめあい)
5.機械製図CAD5(表面性状・幾何公差)
6.機械製図CAD6(機械要素及び課題演習)
2.「3次元CAD基本」
3次元CADシステムによる部品作成に関する技能及び関連知識を習得する。
3次元CAD…パソコンで図面を描くための支援ソフトです。
1.3次元CAD1(3次元形状の作成)
2.3次元CAD2(3次元形状の編集)
3.3次元CAD3(2次元図面への展開)
4.3次元CAD4(アセンブリモデリング)
5.3次元CAD5(サーフェス)
6.3次元CAD基本総合(課題演習)
3.「製図応用」
課題演習を通じて、製図の規格に則した図面作成の技能及び関連知識を習得する。
1.製図課題 1( 部品図作成)
2.製図課題 2( 組立図作成)
3.製図課題 3( 応用課題)
4.「CAM基本」
CAMを活用した効率的な加工データの作成手法を習得する。
CAM…CADデータを基にNCプログラムを作成する支援ソフトです。
1.CAM1(2次元加工データ作成)
2.CAM2(2.5次元加工データ作成)
3.応用課題
5.「NC旋盤作業」
切削加工作業に必要な基礎的技能及び関連知識を習得し、NC旋盤の基礎知識と、プログラミングの手法、加工のためのNC旋盤作業に関する技能と知識を習得する。
NC旋盤…円筒形状の金属をプログラムによって削る自動工作機械です。
1.切削基本1(測定及び切削法)
2.切削基本2(旋盤加工基本)
3.NC旋盤1(プログラムの基本)
4.NC旋盤2(プログラムの作成)
5.NC旋盤3(段取り作業)
6.NC旋盤4(加工作業)
6.「マシニングセンタ作業」
切削加工作業に必要な基礎的技能及び関連知識を習
得し、マシニングセンタの基礎知識と、プログラミングの手法、加工のための マシニングセンタ作業に関する技能と知識を習得する。
マシニングセンタ…角物形状の金属をプログラムによって削る自動工作機械です。
1.切削基本3(平面加工)
2.切削基本4(段付き・溝加工)
3.マシニングセンタ1(プログラムの基本)
4.マシニングセンタ2(プログラムの作成)
5.マシニングセンタ3(段取り作業)
6.マシニングセンタ4(加工作業)
7.「普通旋盤応用」
普通旋盤における応用的な技能及び関連知識を習得する。
旋盤…円筒形状の金属を削る工作機械です。
1.普通旋盤4(段削り加工)
2.普通旋盤5(溝加工・ねじ切り加工)
3.普通旋盤6(応用課題)
8.「フライス旋盤応用」
フライス盤における応用的な技能及び関連知識を習得する。
フライス盤…角物形状の金属を削る工作機械です。
1.フライス盤4(曲面・U溝加工)
2.フライス盤5(穴加工)
3.フライス盤6(応用課題)
機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。