ポリテクセンター奈良 CAD/NC技術科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
NC旋盤、マシニングセンタの加工実習により機械加工に必要な知識、技能・技術と機械製図やCAD実習による機械図面の見方、描き方を習得し、機械加工 機械設計に関する実践的技能・技術および関連知識を習得します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- NC工作機械のマニュアルプログラミングおよびコンピューターを用いたプログラミングによる部品加工ができる。
- 機械加工の際、必要となる機械図面の読み方およびCADによる図面作成ができる
訓練課題例
総訓練時間
- 767時間(3月開講)
- 674時間(4月開講、7月開講、1月開講)
訓練内容 「機械製図」「対話型NC・CAD/CAM」など
0.「ビジネススキル講習」(3月開講のみ)
個人・グループワークを通して企業が求める能力を理解し、コミュニケーション能力・ビジネスマナー・自分を表現する技法・パソコンの基礎(文書作成)等について学習し、仕事と自分のマッチングを高めることを目指す講習で、6ヶ月の訓練の前に1ヶ月行います。
1.「機械製図」
加工図面の読解力を得るため、実技を通じて機械製図規格(JIS)の技能・技術および関連知識を習得します。
2.「2次元CAD」
2次元CADの各種操作および機械図面の作成から、印刷までの操作方法を習得します。
3.「3次元CAD」
3次元CADの各種操作方法に必要な技能・技術および関連知識を習得します。
4.「NC旋盤」
機械加工の基本(測定、旋盤作業)から切削理論・機械設定を理解し、NC旋盤のマニュアルプログラミングと加工に必要な技能・技術および関連知識を習得します。
5.「マシニングセンタ」
機械加工の基本(手仕上げ、フライス盤作業)から機械設定・各種工具による加工を理解し、マシニングセンタのマニュアルプログラミングと加工に必要な技能・技術および関連知識を習得します。
6.「対話型NC・CAD/CAM」
対話型NC及びCAD/CAMによる自動プログラミング機能で加工プログラムを作成し、プログラミングに必要な技能・技術および関連知識を習得します。
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
- NC加工技術者
- CADオペレ-タ-
- CAD/CAMオペレ-タ-
訓練後の仕事内容
NC加工技術者の仕事
同じ形状のものを大量に加工する場合は、加工条件を設定し、連続自動加工するNC旋盤・マシニングセンタを使います。NC旋盤・マシニングセンタでは、図面から要求される精度を出すため、最適な加工条件を正確にプログラミングします。
次に、設定が終わったら、精度を確認するための試削りを行い、試作品を正確に測定し、必要に応じてNC側の設定とプログラムを修正します。そして、精度が安定したら、連続的に自動加工します。
CADオペレ-タ-の仕事
CADといわれる図面作成支援ソフトウエア使って、コンピュータ上で図面を作成することです。CADを使って、各種の図面を正確に描くのがCADオペレーターです。
CAD/CAMオペレ-タ-の仕事
CAD/CAMシステムを使用したNC加工デ-タの作成業務です。
加工プログラムは作業者が工作機械に直接入力することもできますが、加工方法や形状が複雑な場合は時間がかかります。そこで、パソコン上でプログラムを作り、工作機械に転送して加工します。