新潟県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター新潟(新潟県長岡市住吉3丁目1番1号)の建築CAD住宅建築デザイン科で、木造住宅における軸組・内装・外装の施工作業(実習訓練)およびCADを使用した設計図面作成の技術(学科訓練)を学ぶことができます。
ポリテクセンター新潟 建築CAD住宅建築デザイン科
木造住宅における軸組・内装・外装の施工作業(実習訓練)およびCADを使用した設計図面作成の技術(学科訓練)を学ぶことができます。建築関連業種への就職に向けた基礎を築くため、木造住宅に関する構造、法規、製図、申請、工事といった基本的な知識を習得することに重点を置いています。また、近年の建築業界のニーズに対応するため、住宅の確認申請、3Dシミュレーションに関連する訓練を行っています。
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
1.「大工工事基本作業」
大工用手工具と木工機械・電動工具の取扱いを訓練し、軸組建築の組み手(継手・仕口)及び接合金物の使用法を習得します。あわせて軸組関連知識を習得します。
*木材の軸方向の組み手を「継手」、横方向の組み手を「仕口」といいます。
2.「木工事組立作業」
ノコギリ作業・仕口(ホゾ)加工木工事の基本となる軸組工法の骨組みの加工、組立て及び造作材取付けの技能及び知識を習得します。
*実習場の高さの関係で建物の最高高さは低くしてありますが、接合部・使用部材は実際の建物と同じです。
3.「内装・外装施工」
住宅の真壁内装(造作)作業を行い、その後外装・大壁リフォーム実習で内・外装改修の技能及び関連知識を習得します。
*室内の壁面に柱形の見える造りを真壁、柱形を建材で覆う造りを大壁といいます。
4.「住宅構造・法規と申請業務(木造)」
木造の構造ならびに戸建住宅にかかる法規に関する知識を学びます。また、演習を通じて確認申請書類を作成する手法を習得します。
*確認申請とは、一定の用途・構造・階数・規模の建築物を建築等する場合に建築主が工事に着手する前に申請書を提出してその計画が法律の規定に適合するものであるか審査を受けることです。
5.「建築CAD」
はじめに製図用シャープペンシル、三角定規、製図板を用いた手書き製図を行い、建築物を図面として表現する方法や建築製図におけるルールについて学びます。次に建築CADの操作方法および各種建築図面の作成手法を習得します。
6.「建築3次元シミュレーション」
建築3次元シミュレーションでは建築プレゼンテーションソフトを用いて、戸建住宅データの作成(間取り、階高、屋根形状、仕上げ材の入力)を行い、外観や内観イメージの作成を行います。また照明、外壁材・屋根仕上げ材のシミュレーション手法を習得します。
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種 大工、内装工、住宅施工、インテリアコーディネーター、木工職人、CADオペレーター、住宅営業
関連する主な仕事
木造建築工事で軸組材の墨付け加工をはじめ、工事現場での組立・内装・外装作業など幅広い仕事があります。近年は合理化手法として、プレカットや金物接合工法が普及し、以前ほど手加工は広く用いられなくなりました。その反面、施工者の技量が課題となり、建物全体の仕上がり度に影響することもあります。訓練施設で基本的な技能技術を習得し、さらに就職先事業所での仕事を通して、業務に見合った現場対応ができます。
新築工事は減少傾向ですが、リフォームを主体業務とした事業所が増えてきています。内装改修や外装改修訓練はリフォームを対象としており、習得した基礎的技能・技術をもとに関連職種にも就職することができます。
機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。