ポリテクセンター大分 電気システム科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気システム科では、近年の高度化、IT化に対応した電気設備分野の各種仕事に対応できる人材育成を目標に、電気設備工事、電気設備の保守・管理の技能・技術が習得できる訓練を実施しています。
電気設備工事として、配線設計、電気工事、情報通信工事(LAN)業務に必要な技能・技術を習得します。
電気設備の保守・管理として、電気制御技術(シーケンス制御)、消防設備、受変電設備の技能・技術を習得します。
訓練全体(6ヶ月間)の仕上がり像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御及び防災設備の設計・施工ができる。
総訓練時間
- 670時間
訓練内容 電気工事作業(測定、ケーブル配線)、シーケンス制御など
1.電気工事作業Ⅰ(電気理論、測定、ケーブル配線)
電気工事作業に使用する図面の取扱いや、工具・器具、電気設備の保守・点検に必要な測定器の取扱い方法を学びます。
基礎を学び土台をしっかり作っておくと、実際の業務、資格取得にも役立ちます。訓練生の多くは、第二種電気工事士に合格しています。
2.電気工事作業Ⅱ(各種配管・配線)
建物の用途や構造に合わせた各種電線管工事に加え、電柱などから建物に電気を引込むための工事の技能・技術を習得します。
3.模擬家屋訓練、LAN配線・構築(木造、RC、軽量鉄骨)
模擬家屋訓練では、木造住宅、RC物件(ビル等)・建築物にて現場に基づいた電気設備工事作業を訓練し、これまで習得した技能・技術の実践力向上を図ります。
LANの施工からインターネット接続設定などの構築技術を習得します。
4.シーケンス制御、PC制御
シーケンス制御とは、交通信号機やエレベータなど機械を電気でコントロールする代表的な電気制御の一種で、工場の生産ライン等を支えている技術です。
ベルトコンベアを制御する課題に取り組みます。
5.消防設備・受変電設備
火災時に、身を守るための消防設備の設計から設置工事に加え定期的な保守・点検業務に必要な技能・技術を習得します。
受変電設備では、ビルや工場などの高圧受電する電気設備の構成を理解し、保守・管理に必要な技能・技術を習得します。
6.制御盤組立作業
制御盤組立では、電気機器製作時に必要な仕様書に合わせた穴あけ加工、制御機器の配置、きれいな配線作業を意識し、お客様が喜ぶ商品作りを心がけます。
訓練に関する職種と仕事内容
電気工事作業者
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取り付けて、電気が使える状態を作ります。
また、修理や修復工事も行います。
作業は、災害の発生を防ぐための安全法令や基準を守り、通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。
キャリアアップしていくに従い、施工管理業務や現場だけでなく設計、積算などの仕事もします。
作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。