佐賀県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター佐賀(佐賀市兵庫町若宮1042-2)の住環境CAD科で、建築の基礎知識を理解し、福祉住環境計画、2次元CADによる住宅図面・設備図面の作成、3次元ソフト操作・模型製作等のプレゼンテーション技法、内装施工、改修の施工技術などを習得します。
ポリテクセンター佐賀 住環境CAD科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
建築の基礎知識を理解し、福祉住環境計画、2次元CADによる住宅図面・設備図面の作成、3次元ソフト操作・模型製作等のプレゼンテーション技法、内装施工、改修の施工技術、安全衛生作業に関する知識や技能を習得します。
また、訓練修了時の目標人材像を2つ設定し、関連職種に幅広く対応できるようにしています。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 建築業務において必要となる、建築概論、福祉住環境計画、法規等を理解し、2次元CADによる建築製図、建築模型・3次元モデルの作成等のプレゼンテーション技法を習得します。
- 住宅改修業務において必要となる、内装工事等の施工手順習得や2次元CADによる設備図面の作成等の知識と技能を習得します。
(下記写真の訓練課題例参照)
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
1.住宅建築の基礎知識
お客様の要望を叶える建物を建てるためには、用途に応じた作り方やルールを知る必要があります。
ここでは、建物の基礎知識(建築物の構造・法律)、高齢者対応の住環境計画方法などを学びます。
2.建築プレゼンテーション技法
お客様にご納得いただくには、要望を立体的にわかり易く説明する必要があります。
ここでは、模型やパソコンを使ってイメージを伝える技術を学びます。
3.建築CAD製図
建物を建てるためには、いろいろな種類の図面が必要になります。 ここでは、パソコンを使って建物の間取りや外観の図面を作図する方法などを学びます。
4.住宅リフォーム施工
お客様の要望にあった部屋づくりを提案するためには、内装材料や工事の知識が必要です。
ここでは、自分たちで内装(床・壁・天井)工事をすることで、その知識・技能・手順などを学びます。
5.住宅設備の基礎知識と施工
快適で豊かな暮らしを実現するためには、設備(電気・衛生)が大きな役割を果たします。
ここでは、自分たちで設備(照明・コンセント、衛生器具)などの工事をすることで、その知識・技能・手順などを学びます。
6.設備CAD製図
住宅に設備(電気・衛生)の工事をするためには、基となる図面に様々な加工をする必要があります。
ここでは、パソコンを使って建物の間取り図を基にして、設備図面を作図する方法などを学びます。
訓練に関する職種と仕事内容
建築設計・建築技術者(施工、施工管理)・住宅販売営業
建築設計
建築基準法や消防法などの各種関係法令に基づき、住宅やビルなどさまざまな建築物の設計図を描く仕事です。建設会社や住宅メーカー、設計事務所などで働いていることが多く、個人の事務所を開いている人も多数います。
建築技術者(施工、施工管理)
工事現場で図面に従って、材料の加工や組み立てなどの様々な専門的工事をする施工部門とそれら施工部門と建築設計を橋渡し、工事が図面通りに行われているか、品質管理が適切か、工期が守られるかなど施工を指揮・監督する施工管理部門があります。建築工事は様々な工事がかかわり合いながら進んでいきますので、各種専門性はもちろんのこと、業種を超えた幅広い知識が必要となります。
住宅販売営業
住宅や土地、オフィスビルなど不動産の分譲、賃貸、販売の仲介業務を行う仕事です。間取りや建築材料、施工方法、構造概要などの情報はもちろん、住宅購入における融資制度などについても説明し、住宅に関する幅広い知識を必要とします。
機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。