佐賀県子育て支援員研修
佐賀県では、子どもが健やかに成長できる環境や体制が確保されるよう、地域の実情やニーズに応じて、これらの支援の担い手となる人材を確保するため、子育て支援の仕事に関心を持ち、従事することを希望する者に対し、必要となる知識や技能等を修得するための研修を実施しています。
対象者
受講対象者は、以下の職務に従事することを希望する者及び現に従事する方。
・家庭的保育事業の家庭的保育補助者
・小規模保育事業B型の保育士以外の保育従事者
・小規模保育事業C型の家庭的保育補助者
・事業所内保育事業(利用定員19人以下)の保育士以外の保育従事者
・企業主導型保育事業の保育士以外の保育従事者
・一時預かり事業の保育士以外の保育従事者
・利用者支援事業(基本型)の職員
受講費用
無料
*会場や実習施設への往復交通費及び昼食代、e ラーニング形式等を受講するための動画視聴準備に係る費用(機器購入代金等)や通信費は自己負担となります。また、地域保育コースを選択された方のみ、テキスト代2,940円(テキスト代、心肺蘇生法で使用する消耗品費)の費用がかかります。
※テキスト(福村出版:地域型保育の基本と実践)
(研修全般に関する問合せ)佐賀県こども局こども未来課
佐賀県こども局こども未来課
電話:0952-25-7381
佐賀県 令和3年度子育て支援員研修
申込期間:令和3年11月5日(金)
申込受付期間(追加募集):令和3年11月15日(月)
募集定員:地域保育コース:85名、地域子育て支援コース:10名
一般財団法人 保健福祉振興財団 熊本支部 佐賀県子育て支援員研修係
(佐賀県の委託を受けて一般財団法人 保健福祉振興財団が実施。)
研修コース・定員 | 日程 | 会場 |
開講オリエンテーション/心肺蘇生法 | 令和3年11月27日(土) | ゆめぷらっと小城 (小城市小城町253-2) |
基本研修 95名 | 令和3年11月29日(月) ~12月19日(日) | eラーニング形式 |
地域保育コース(共通科目) 85名 | 令和3年12月20日(月) ~令和4年2月21日(月) | eラーニング形式 |
地域保育コース(地域型保育) 70名 | 令和3年12月20日(月) ~令和4年2月21日(月) | eラーニング形式 |
地域保育コース(一時預かり) 15名 | 令和3年12月20日(月) ~令和4年2月21日(月) | eラーニング形式 |
地域子育て支援コース (利用者支援事業(基本型)) 10名 | 令和4年2月2日(水)、4日(金) | Zoom形式 |
研修内容(研修コース・カリュキュラムなど)
(スケジュール例) 子育て支援員研修(基本研修・専門研修1・2・3)
(1)基本研修:2日間
(2)専門研修1(共通科目):3日間
(3)専門研修2(地域型保育事業):1日間
見学実習:2日間
(4)専門研修3(一時預かり事業):1.5日間
子育て支援員が働く施設は、保育園から子育て支援センターと幅広いことから、各施設の特徴に応じた内容を学ぶ、専門研修が設けられています。基本研修と専門研修とはどのような資格研修なのでしょうか。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
基本研修
基本研修では、子育て支援の基盤を作るために、子育て支援員とはどんな役割を持つかや子どもへの関わり方について学ぶことができます。基本研修では、以下の8科目を合計8時間で学んでいきます。子育て支援に関する基礎的な知識・原理・技術・倫理を修得することで、子育て支援員としての自覚を持つことが目的となっているようです。
(1)子ども・子育て家庭の現状(60分)
(2)子ども家庭福祉(60分)
(3)子どもの発達(60分)
(4)保育の原理(60分)
(5)対人援助の価値と倫理(60分)
(6)子ども虐待と社会的養護(60分)
(7)子どもの障害 (60分)
(8)総合演習(60分)
専門研修
専門研修では、子育て支援の各事業に関する特徴や専門的知識を学ぶことができます。
以下の4コースから自分の希望するコースを受講することが可能です。
<地域保育コース>地域型保育・一時預かり・ サポート センター
地域保育コースでは、共通科目と「地域型保育」「一時預かり事業」「ファミリー・ サポート・ センター」の3つの選択科目を受講することができます。
共通科目では乳幼児の発達や心理、安全確保など保育に関する基本的な理念と知識を学びます。
所要時間は12科目15~15.5時間となっています。選択科目ではいずれの科目も各事業の概要と理念、保護者対応などが学ぶことができます。科目によっては見学オリエンテーションが含まれることもあるようです。選択科目の所要時間はそれぞれ以下の通りです。
地域型保育:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
一時預かり事業:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
ファミリー・ サポート・ センター:4科目6.5時間
<地域子育て支援コース>利用者支援・地域子育て支援拠点
地域子育て支援では、対象となる事業の形態がさまざまあることから、3つのカリキュラムから1つを選んで受講します。カリキュラムの種類と所要時間は以下の通りです。どのカリキュラムも、各事業の概要と基本的知識を学び、事例検討などを通して理解を深めていくようです。
基本型:9科目24時間
特定型:5科目5.5時間(地域の実情に合わせて科目を追加する場合もあり)
地域子育て支援拠点事業:6科目6時間
<放課後児童コース>放課後児童クラブの理解
放課後児童クラブの理解、子どもの理解のための基礎知識、子どもの育成支援、安全・安心への対応などを学んでいくコースです。放課後児童クラブの補助員は、基本的に放課後児童支援員の業務全般を担っていくという考え方をもとに、新たな子ども観や現代の子育て環境の変化などを理解するための内容となっているようです。
研修の所要時間は、6科目9時間となっています。
<社会的養護コース>虐待を受けた児童などの社会的養護
「社会的養護の入口」として、社会的養護の基本的理念・知識・技術を学んでいくコースです。虐待を受けた児童などの社会的養護を必要とする子どもの理解といった、社会的養護の基本的な理解や支援技術などを学ぶことができます。
研修の所要時間は、9科目11時間となっています。
保育士との違い(国家資格か自治体認定研修か)
保育士との主な違いは、国家資格である保育士資格を取得しているかどうかです。
保育士として働くためには、保育士資格を取得している必要があります。一方子育て支援員の資格は、地方自治体が主体となって交付する自治体認定研修となるようです。そのため、保育園などで働く際には主に保育の補助業務を任されることが多いでしょう。