ポリテクセンター佐賀 CAD/NCオペレーション科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械部品製造業などに就職するために必要な機械製図、CADによる製図及びNC機械のプログラミングや操作、安全衛生作業の知識と技術を習得します。このコースは、訓練終了時の目標人材像を2つ(製図関係と加工関係)設定し、関連職種に幅広く対応できるようにしています。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 機械製図を良く理解し、CADシステムによる機械製図ができる。
- NC工作機械のプログラミングと操作ができ、安全衛生作業ができる。
(下記写真の訓練課題例参照)
※NCとは、数値や符号を使ったプログラムにより、コンピューターを使って工作機械(NC工作機械)を動かすことです。
総訓練時間
- 680時間程度
訓練内容 機械製図基本、旋盤とNC旋盤作業など
1.機械製図基本
図面は、ルールに沿って描かれています。図面を描いたり読んだりするのには、ルール(JIS規格)を知っておく必要があります。
ここでは、手書きによる製図を通じて、規格に基づいた図面作成の知識を学びます。
※JISとは、国内で工業製品を製造する場合の寸法、材質、強度などの基本となる規格のことです。
2.パソコンの基本操作、2次元CAD基本操作と図面作成
コンピュータを利用して図面を作成するのがCADです。CADは手書きによる製図に比べ、図面の作成、管理を効率的に行うことができます。
ここでは、CAD操作方法、図面作成について学びます。
※使用するソフトウェア:AutoCAD 2018
3.3次元CAD
平面(2次元)で表現される図面とは違い、コンピュータ上で部品の立体(3次元)形状を描けるソフトが3次元CADです。
ここでは、3次元CADの基本的な操作方法、部品形状の作成を学びます。
※使用するソフトウェア:SolidWorks 2012
4.旋盤とNC旋盤作業
旋盤とは、回転している材料に刃物を当てて部品を作る機械です。円筒状の部品を加工します。旋盤をコンピュータ制御して自動で動かしているのがNC旋盤です。
ここでは、旋盤とNC旋盤での切削加工の知識・技術を学びます。
5.フライス盤とマシニングセンタ
工具を回転させながら当てて、立方体のような部品を作るのがフライス盤です。フライス盤をコンピュータ制御して自動で動かしているのがマシニングセンタです。
ここでは、フライス盤とマシニングセンタでの加工の知識・技術を習得します。
6.CAM
3次元CADで作成した形状を元に、マシニングセンタで切削加工できるプログラムを作成するものがCAMです。
ここでは、CAMソフトの使用方法や、実際の加工について学びます。
※使用するソフトウェア:MasterCAM X6
受講料
無料です。
ただし、教科書代(約7,500円)、作業服(約9,100円)については、実費負担となります。
※作業服については、現在持っているもので当該科講師の了解を得られれば購入の必要はありません。
訓練に関する職種と仕事内容
CADオペレータ
検査
汎用工作機械工
NC工作機オペレータ
- CADオペレータ
機械製図の知識をもとに、機械部品・構造物などの製造業においてCADを利用し機械図面を作成する仕事 - 検査
製造業の現場(工場)で、製品の検査(傷の有無や寸法が正しいかなど)を行う仕事 - 汎用工作機械工
製造業の現場(工場)で、各種の汎用工作機械を使用し図面に従って加工する仕事 - NC工作機械のオペレータ
製造業の現場(工場)で、各種の工作機械を使用し図面に従って加工する仕事
訓練により就職可能な主な仕事
- 機械図面作成の業務
- CADを使用して機械図面を作成する業務
- 機械加工製品検査の業務
- 機械部品製造の業務
- NC工作機械のオペレーション業務