埼玉県で電気工事士コース・電気設備科の職業訓練

埼玉県で職業訓練の電気工事士コースでは、ポリテクセンター埼玉(埼玉県さいたま市緑区原山2-18-8)の電気設備技術科で、電気工事、シーケンス制御などの電気に関する知識・技能を習得します。その後、1ヶ月間の企業実習、フォローアップ訓練(復習など)もあります。

ポリテクセンター埼玉 電気設備技術科

最初の1ヶ月でヒューマンスキルの向上を目指した内容と本訓練の受講のための基礎的な知識・技能を習得します。本訓練では電気工事、シーケンス制御などの電気に関する知識・技能を習得します。その後、1ヶ月間の企業実習、フォローアップ訓練(復習など)を行います。

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電気設備講座・電気工事士コースの学科と実技

1ヶ月目:導入訓練

就職に向けてヒューマンスキルの向上を目指します。また、本訓練に向けて、基礎的な知識・技能を習得します。

コミュニケーション基本、自己理解、自分の強み弱み表現などと履歴書・職務経歴書の作成、並びに本訓練受講のための基礎的な知識および技能を習得します。

2ヶ月目:電線接続と工具の使用方法

電気工事は正しく行わないと重大な事故につながることがあります。
そこで法令に沿った電気工事の基本を習得します。

電気の基礎知識(電気理論・安全)
電気図面の読み方・書き方
各種測定器の使い方
電線接続法

3ヶ月目:電気工事

より実践的な電気工事を、建物の壁に見立てた電工板で工事の実習を行い、通電して問題がないか確認します。

ケーブル配線工事
電線管工事(金属管・合成樹脂管・可とう管・金属線ぴ)
リモコン配線工事

4ヶ月目:CAD及び電気配線図作成

CADの基本的な操作方法を習得し、電気工事や提出書類に必要な住宅平面図や屋内配線図を作成します。

CAD基本操作
CADによる図面の作成(建築平面図・屋内配線図等)

5ヶ月目:シーケンス制御

エレベータなどの制御に使われているシーケンス制御やPLC(プログラマブルロジックコントローラ)の基本を習得し、三相モータを使った制御回路を制作します。

電気の基礎知識(電気理論)
シーケンス図の読み方・基本回路(自己保持・インターロック・タイマー等)
電動機制御回路(直入れ始動・可逆運転・時間制御・Y-Δ始動)
故障発見・復旧方法
PLC制御による制御技術の基礎

6ヶ月目:企業実習

今までの訓練で習得した技能を生かして、各企業の生産現場や施設管理などにおける実習を通して実践的な内容を習得します。

実習は協力企業内にて実施します。

7ヶ月目:フォローアップ訓練

企業実習において生じた課題や疑問を解決し、就職に向けた技術のブラッシュアップを行います。

6ヶ月間の訓練内容をふり返り、フォローアップ訓練を行います。

訓練後に目指せる主な仕事

電気工事、電気工事施工管理、電気設備保全管理、設備管理、ビルメンテナンス、電気設計、制御設計、制御盤製作

訓練後に目指せる主な仕事の内容
電気工事電気工事士は電気を使用する建物、設備の内外で電気の配線を担当します。商用電力(電力会社から送られてくる電気)を設備で使用する電圧に変える変電設備を配置、施工し、これを建物の各階へ電気を送る幹線を配線して、それぞれの使用場所に分電盤を設置、配線し、コンセントや照明器具の取付けまで一連の設備工事を行います。
電気工事施工管理建築現場において電気設備の施工に係る全般の現場管理を行う仕事です。具体的には、電気工事の設計から工事に係る人、物、工程まですべての管理運営を任されます。
電気設備保全管理各種生産工場で、機械設備における電気系統、制御関連部分の整備・修理に携わる仕事です。

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電気工事士のお仕事(第二種電気工事士・第一種電気工事士)

電気工事士とは、電気設備の工事・取扱の際に必要な国家資格です。試験には学科試験(CBT/筆記)と技能試験があり、両方に合格することで、電気工事士資格を取得できます。

建設に係る電気工事

建設電気工事は、工場やビル、事業所、病院、住宅などのあらゆる建設物の屋内・屋外電気設備の設計や施工を行います。コンセントや照明器具の取り付けはもちろん、身近なところでは、エアコンの設置工事も電気工事士の資格がないと行うことができません。さらには、大型機器の制御回路のメンテナンスや変電設備の配線など、電気に係る様々な作業を行います。
建物を新築する際には、電気配線の設計・施工、配電盤や電気設備の設置を行うなど、電気に係る工事をゼロから行います。また、リフォームや改修工事では新たな配線や電気設備を追加する工事を行うなど、仕事の範囲は幅広く、多種多様な工事に関わります。

鉄道に係る電気工事

鉄道電気工事は、鉄道の安全な運行を支える仕事です。
鉄道に係る電気設備は実に多岐に渡ります。世界トップレベルの正確な運行が行われている日本の鉄道は、電車に電気を送る架線、運行を支える信号システム、踏切、駅の照明や通信設備だけでなく、電力を供給するための発電所や変電所など、多くの電気設備に支えられています。
これらの電気設備の施工や保守業務を行う仕事が鉄道電気工事です。

第二種電気工事士

工事できる範囲
一般住宅や小規模な店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。

免状取得条件・講習受講義務
第二種電気工事士試験(学科(筆記)・技能)に合格すれば、申請することで誰でも免状を取得することができます。また、第二種電気工事士の免状には有効期限はなく、一度取得すれば更新の必要はありません。

就職・転職状況
第二種電気工事士の募集はビルメンテナンスの仕事や一般の電気工事会社などでは第二種電気工事士を優遇して採用しているケースが見られます。年収は400万円台~500万円台の募集が多いようです。

第一種電気工事士

工事できる範囲
第二種電気工事士が行えるの範囲に加えて、最大電力500キロワット未満のビルや工場、大規模な店舗などの工事に従事できます。

免状取得条件・講習受講義務
免状申請には第一種電気工事士試験(学科(筆記)・技能)の合格に加え、3年以上の実務経験が必要となります。さらに、第一種電気工事士の免状にも、第二種同様有効期限はありませんが、5年に一度、定期講習を受講する法令上の義務があります。また、返納の制度は第一種電気工事士のみに設けられています。

就職・転職状況
第一種電気工事士資格保持者のの高年齢化が問題となっており、第一種電気工事士の資格を取得していることで条件のよい就職・転職の可能性が高くなります。
第一種電気工事士の保持者では、インフラ関連、公共工事関連での求人も多く、全体的に第二種電気工事士よりも年収は高く、経験次第で年収700万円~800万円という仕事も少なくありません。

職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)

基本手当とは

雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。

受給期間の延長とは

失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません

この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。

  1. 訓練などを受けるために待機している期間
  2. 訓練などを受講している期間(最長で2年)
  3. 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)

職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。

受講手当とは

受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。

受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。

通所手当とは

通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。

通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。

支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。

求職者支援訓練も対象に

雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。