ポリテクセンター埼玉 電気設備技術科
訓練の流れ
最初の1ヶ月でヒューマンスキルの向上を目指した内容と本訓練の受講のための基礎的な知識・技能を習得します。本訓練では電気工事、シーケンス制御などの電気に関する知識・技能を習得します。その後、1ヶ月間の企業実習、フォローアップ訓練(復習など)を行います。
訓練内容 CAD及び電気配線図作成シーケンス制御など
1ヶ月目:導入訓練
就職に向けてヒューマンスキルの向上を目指します。また、本訓練に向けて、基礎的な知識・技能を習得します。
- コミュニケーション基本、自己理解、自分の強み弱み表現などと履歴書・職務経歴書の作成、並びに本訓練受講のための基礎的な知識および技能を習得します。
2ヶ月目:電線接続と工具の使用方法
電気工事は正しく行わないと重大な事故につながることがあります。
そこで法令に沿った電気工事の基本を習得します。
- 電気の基礎知識(電気理論・安全)
- 電気図面の読み方・書き方
- 各種測定器の使い方
- 電線接続法
3ヶ月目:電気工事
より実践的な電気工事を、建物の壁に見立てた電工板で工事の実習を行い、通電して問題がないか確認します。
- ケーブル配線工事
- 電線管工事(金属管・合成樹脂管・可とう管・金属線ぴ)
- リモコン配線工事
4ヶ月目:CAD及び電気配線図作成
CADの基本的な操作方法を習得し、電気工事や提出書類に必要な住宅平面図や屋内配線図を作成します。
- CAD基本操作
- CADによる図面の作成(建築平面図・屋内配線図等)
5ヶ月目:シーケンス制御
エレベータなどの制御に使われているシーケンス制御やPLC(プログラマブルロジックコントローラ)の基本を習得し、三相モータを使った制御回路を制作します。
- 電気の基礎知識(電気理論)
- シーケンス図の読み方・基本回路(自己保持・インターロック・タイマー等)
- 電動機制御回路(直入れ始動・可逆運転・時間制御・Y-Δ始動)
- 故障発見・復旧方法
- PLC制御による制御技術の基礎
6ヶ月目:企業実習
今までの訓練で習得した技能を生かして、各企業の生産現場や施設管理などにおける実習を通して実践的な内容を習得します。
- 実習は協力企業内にて実施します。
7ヶ月目:フォローアップ訓練
企業実習において生じた課題や疑問を解決し、就職に向けた技術のブラッシュアップを行います。
- 6ヶ月間の訓練内容をふり返り、フォローアップ訓練を行います。
訓練後に目指せる主な仕事
- 電気工事
- 電気工事施工管理
- 電気設備保全管理
- 設備管理
- ビルメンテナンス
- 電気設計
- 制御設計
- 制御盤製作
訓練後に目指せる主な仕事の内容(一例)
- 電気工事電気工事士は電気を使用する建物、設備の内外で電気の配線を担当します。商用電力(電力会社から送られてくる電気)を設備で使用する電圧に変える変電設備を配置、施工し、これを建物の各階へ電気を送る幹線を配線して、それぞれの使用場所に分電盤を設置、配線し、コンセントや照明器具の取付けまで一連の設備工事を行います。
- 電気工事施工管理建築現場において電気設備の施工に係る全般の現場管理を行う仕事です。具体的には、電気工事の設計から工事に係る人、物、工程まですべての管理運営を任されます。
- 電気設備保全管理各種生産工場で、機械設備における電気系統、制御関連部分の整備・修理に携わる仕事です。