埼玉県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター埼玉(埼玉県さいたま市緑区原山2-18-8)のCAD・NC技術科で、機械系CADによる製図技術、工作機械(旋盤、フライス盤、NC旋盤、マシニングセンタ、ワイヤ放電加工機)の段取りから加工までに必要な知識を習得します。
ポリテクセンター埼玉 CAD・NC技術科
製造業の業務に従事しようとする方を対象として、機械系CADによる製図技術、工作機械(旋盤、フライス盤、NC旋盤、マシニングセンタ、ワイヤ放電加工機)の段取りから加工までに必要な技能・技術及び関連知識を習得することを目的とした科です。
訓練に使用するアプリケーションなど
AutoCAD、SOLIDWORKS、MasterCAM
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
1ヶ月目:機械製図
機械製図(製図一般、関連規格、機械要素)に関する知識・技能を習得します。
製図規格、投影法
寸法記入法、表題欄
表面性状、寸法公差とはめあい、幾何公差
機械要素製図(ねじ、歯車、軸受)
2ヶ月目:2次元CAD製図
2次元CADの取扱いと図面作成に関する知識・技能を習得します。
パソコンCADの概要、基本操作、課題図面作成
システムの操作、コマンドの使い方、課題図面作成
コマンドの概要、要素の編集方法、属性情報の設定
JIS製図規格、機械部品の図面作成、部品図、組立図
3ヶ月目:3次元CAD
3次元CADの取扱いとモデリング作業に関する知識・技能を習得します。
3次元CADの概要と3次元形状の作成
3次元モデルの組立(アセンブリ)
2次元図面化
課題モデルの作成
4ヶ月目:旋盤/NC旋盤
旋盤の機械操作とNC旋盤作業全般に関する知識・技能を習得します。
旋盤の概要、機械操作、外径加工
穴あけ及び内径加工
NC旋盤の概要、NC旋盤プログラミング
刃先R補正、工具形状補正、複合固定サイクル
5ヶ月目:フライス盤/マシニングセンタ
フライス盤の機械操作とマシニングセンタ作業全般に関する知識・技能を習得します。
フライス盤の概要、機械操作
六面体加工、エンドミルによる溝・段加工
マシニングセンタ概要
マシニングセンタプログラミング
工具長補正、工具径補正、固定サイクル
6ヶ月目:ワイヤ放電加工/CAM
ワイヤ放電加工機とCAMの取扱いに関する知識・技能を習得します。
NCワイヤ放電加工に関するプログラム、加工条件
加工準備及び機械操作
仕上げ加工で使用するツールパス、データベース活用
荒加工で使用するツールパス、中仕上げで使用するツールパス
ポストプロセッサ処理、NCデータ描画
訓練後に目指せる主な仕事、その内容
NC旋盤工、マシニングセンタオペレーター
NC旋盤、マシニングセンタを使って、金属加工を行います。加工する品物に応じて、加工プログラムを作成してNC装置に入力し、切削工具の登録や材料の取り付け等の段取り作業を行った後に、製品を加工します。複雑形状の部品や大量生産品が加工対象です。
金型工
各種工作機械を操作して、部品を大量生産するための金型を製作します。仕上げ工程においては、研磨装置や手作業で、金型表面を磨き、高い精度で調整を行います。
検査工
加工された製品の検査を行います。 キズの有無や動作確認、ノギス、マイクロメータ等を用いた寸法測定等で検査し、製品としての合否を判定します。
CADオペレーター
機械製図の知識をもとに、製造業においてCADを利用し機械図面を作成します。
機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。