ポリテクセンター宮城 電気設備技術科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気設備は工場や住宅などに使われて社会に必要とされています。電気設備の設計・工事・保全を行うためには電気工事の知識や技術と電気設備を制御している装置の知識や技術が不可欠となります。
電気設備技術科では、電気工事で使用する工具や測定機器の使い方(電気設備工事Ⅰ)、電気工事で用いる各種施工方法(電気設備工事Ⅱ)、CADを用いた配線図の作成(CAD)及び電気設備の一般的な制御方法であるシーケンス制御技術や機器の取り付け・配線方法(シーケンス制御技術、PLC制御技術)等を習得し、電気設備全般で活躍できる人材の育成を目指します。
なお、当科は、概ね55歳未満の方を対象としたコースです。
訓練全体(7ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御及びPC制御回路の設計及び設計・施工ができる。
(下記写真の訓練課題例参照)
総訓練時間
- 4・9月入所 :96時間(ビジネススキル講習)+751時間
5・10月入所:751時間
訓練内容 「電気設備工事」「シーケンス制御」など
1.「ビジネススキル講習」(4,9月入所)
ビジネススキル講習は、職業人として必要なビジネスマナー、コミュニケーション能力、就職に必要な職業に関連する基礎知識、パソコン技術等を習得することを目的としており、職業訓練の事前準備の講習です。
当科のビジネススキル講習で実施する内容は、「訓練内容の把握と仕事理解」「チーム力で働く力」「仕事を見つける力」「考え行動する力」「基礎的ITリテラシー」です。
ビジネススキル講習は、15日間(90時間)実施します。
2.「電気設備工事Ⅰ」
電気設備工事に必要な工具や測定機器の使い方を習得し、電気工事の設計、工事、試験、検査に関する技能及び関連知識を習得します。
3.「電気設備工事Ⅱ」
電気設備工事の施工で用いられる金属管や合成樹脂管などの各種管工事施工をして電気工事の設計、工事、試験、検査に関する技能及び関連知識を習得します。
4.「シーケンス制御」
生産現場の電気設備でよく使用されているPLC制御の回路作成を通して、ビルや工場の設備・機器の制御方法を習得します。
5.「制御盤・CAD技術」
ビルや工場の電気設備でよく使用されているシーケンス制御回路の施工・点検手法及び、CADによる建築平面図・屋内配線図の作成方法を習得します。
6.「企業実習」
施設内訓練(システム1~4)と企業における現場実習を通して体系的な知識・技能・技術を習得し、より実践的な職業能力の向上を図ります。
訓練に関する職種と仕事内容
- 電気工事
- 生産設備の設計・開発
- 生産設備の保守・運用管理 等
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取り付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。
電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。
作業は、災害の発生を防ぐための、安全法令や基準を守らなければなりません。
作業は、通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。
また、現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。