宮城県・仙台の職業訓練の概要
【施設内職業訓練】宮城県・仙台の職業訓練では、県立の職業訓練校が5施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが1施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。
【委託職業訓練】宮城県立の職業訓練校である高等技術専門校の各校が、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護福祉士養成科・保育士養成科を仙台地域で実施しています。
【求職者支援訓練】宮城労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。
令和5年6月の募集(職業訓練の申込みスケジュール)
公共職業訓練(宮城県立高等技術専門校など)の申込み
宮城県立高等技術専門校では、1年・2年コースで4月入校(11月からの募集)なります。6月には募集がありません。
公共職業訓練(ポリテクセンター宮城)の申込み
ポリテクセンター宮城では、8月開講コースを6月5日から7月10日まで、募集しています。7月開講コースも7月7日開講分が6月14日、7月14日開講分が6月22日まで募集しています。
申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。
選考日は7月19日で、8月2日から訓練開始となります。
公共職業訓練(民間委託訓練)の申込み
宮城県の公共職業訓練である民間委託訓練では、7月開講分を5月から6月にかけて募集しています。選考日は各校の開講日の3週間前ぐらいに実施されます。また、8月開講分は6月下旬から募集があります。
訓練開始日は、各校それぞれのため、募集期間も違っています。
求職者支援訓練(宮城労働局委託の民間教育機関訓練)の申込み
宮城県の求職者支援訓練では、7月開講分を5月から6月にかけて募集しています。選考日は各校の開講日の2週間前ぐらいに実施されます。また、8月開講分も、5月から7月にかけて募集しています。
訓練開始日は、各校それぞれのため、募集期間も違っています。
宮城県・仙台の公共職業訓練(委託訓練校)
*参考 宮城県・仙台の求職者支援訓練の訓練校
訓練科名 | 訓練実施施設名 | 定員 |
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ビジネスパソコン基礎科 | 東北電子専門学校(仙台市青葉区花京院) | 15 |
パソコン簿記事務科 | キャリアスクール・ソフトキャンパス仙台校(仙台市青葉区一番町) | 12 |
IT活用OAビジネス実践科 | ジップス佐沼校(登米市迫町佐沼) | 9 |
介護職員初任者研修科 | ジョブアカデミイ仙台校(仙台市宮城野区榴岡) | |
パソコン事務科 | ソーズエイトITプラザ(宮城郡利府町菅谷台) | 10 |
介護職員初任者研修科 | EDC医療福祉学院(仙台市青葉区中央) | 12 |
経理事務科 | リンクアカデミー大栄仙台駅前校(仙台市青葉区中央) | 11 |
OA事務科 | JMTC仙台教室(仙台市宮城野区榴岡) | 12 |
Webクリエイター養成科 | キャリアスクール・ソフトキャンパス仙台校(仙台市青葉区一番町) | 15 |
宮城県・仙台の公共職業訓練(施設内訓練校)
職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)に基づき,宮城県が設置運営している職業能力開発施設です。
宮城県立高等技術専門校再編整備基本計画に基づき,県内の情報系訓練科を集約し平成13年4月1日,白石市白川津田地区に新たに開校しました。
本校では,情報化時代を担う人材育成を目指し,高度なデジタル通信技術や情報処理などの情報系を中心に訓練を行っています。
宮城県立白石高等技術専門校
宮城県立仙台高等技術専門校
宮城県立大崎高等技術専門校
宮城県立石巻高等技術専門校
宮城県立気仙沼高等技術専門校
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科
長期高度人材育成コース(2年間)とは、正社員就職を希望する非正規雇用労働者等が、安定した雇用環境への転換を図るため、短期大学や専門学校に入校し、必要なカリキュラム受講修了後、国家資格等を取得し、正社員就職へ結びつけるものです。この訓練は、各学校の空き定員を利用し、一般学生と訓練生が同じ教室で一緒に学ぶ形式の講座です。
長期高度人材育成コース 介護福祉士養成科 | 仙台医療秘書福祉専門学校 |
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長期高度人材育成コース 保育士養成科 | 仙台こども専門学校 |
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雇用保険(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 公共職業訓練などを受けるために待機している期間
- 公共職業訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 公共職業訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
公共職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて公共職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
ポリテクセンター宮城
宮城県の職業訓練 ハローワーク
40代50代(就職氷河期世代)のための職業訓練(支援プログラム)
面接合格ワンポイント 人気コースは募集倍率4倍
公共職業訓練の平均倍率は1.5倍程度か
過去には平均倍率が2~4倍と言われていた職業訓練も、人手不足を背景に、ここ数年の公共職業訓練の平均的な倍率は1.5倍程度のようです。もちろん、人気のエリアの人気のコースは4~5倍の倍率もコースもあるようです。
*参考までに、東京都のTOKYOはたらくネットでは、直近の応募状況を公表しています。(求職者向け職業訓練「民間教育機関での職業訓練」の訓練実施予定というページで最近の応募状況があ公表されています。)
また、求職者支援訓練は、受講の要件に「雇用保険の失業給付の受給」がないので「失業給付の延長」や「受講手当」などの対象外となり、公共職業訓練に比べて応募者が少ないようです。
*ハローワークに行くと、求職者支援訓練の「募集期間の延長」チラシがあったりしますので、定員割れのコースも多いと思います。
長期専門人材育成訓練でも1.5倍程度
2年間の長期専門人材育成訓練でも、平均すると倍率は1.5倍程度のようです。定員が数名のコースは5倍とかもありますが(3人定員で応募者15人とか)、20人程度の定員ならば30人ぐらいの応募のようです。
もちろん、長期専門人材育成訓練の場合は、失業給付の延長で追加の支給額が200~400万円程度になるため、応募受付の際にハローワークの窓口で厳選されているとは思いますが。
「職業訓練をきっかけに、これから勉強を始めたいです!」は要注意
職業訓練は授業料が無料の場合や、雇用保険の失業給付の延長・手当の給付の場合など、何らかの金銭的な特典がある制度です。訓練担当者はもとより、ハローワーク窓口で職業訓練を申込む際にも、緊張感をもった発言を心がけましょう。 業務的には全くの未経験であっても、ご自分の経験との接点や、職業訓練の分野については現在進行形で学習しているなどの発言ができたほうがよいです。