ポリテクセンター静岡 建築CAD住環境コーディネート科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
顧客に最適な住環境を提案するために必要な建築関連知識やプレゼンテーション技法の他、住宅設計やインテリアコーディネートに関する技能・技術及び知識を習得します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 住環境を理解し、住宅改修の施工専門家と連携をとりながら顧客に最適な住環境計画が提案できる。
- 住宅の省エネルギー化と住環境に対応したインテリアや住宅設備について提案ができる。
(下記写真の訓練課題例参照)
総訓練時間
- 785時間(8月開講、2月開講)
- 672時間(6月開講、9月開講、12月開講、3月開講)
訓練内容 「住宅設計プランニング」「建築CAD・建築3Dシミュレーション」など
0.「導入講習」(8月開講、2月開講)
個人・グループワークを通して企業が求める能力を理解し、コミュニケーション能力・ビジネスマナー・自分を表現する技法・パソコンの基礎(文書作成)等について学習し、仕事と自分のマッチングを高めることを目指す講習で、6ヶ月の訓練の前に1ヶ月行います。
1.「住宅設計プランニング」
木造住宅を中心とした建築物の構造、住宅プランを検討する上で必要な関係法規、温熱環境について理解し、住宅プランの作成するために必要な基本的な知識及び技術を習得します。
2.「建築CAD・建築3Dシミュレーション」
CADソフト(Jw_cad)を利用した木造住宅設計図面の作成、建築3Dシミュレーションソフト(3Dマイホームデザイナー)を利用した住環境計画のシミュレーション及びCG作成などに必要な技能・技術及び知識を習得します。
3.「インテリア提案プレゼンテーション」
クライアント(顧客)の要望等を理解する為のサービスの基本やホスピタリティを学び、インテリアの手書きパース作成課題を通して、住環境に関する改善提案(プレゼンテーション方法等)に関する技術及び知識を習得します。
4.「木造住宅の構造」
スチレンボードによる木造住宅の模型製作や、製図などを通して木造図面の作成方法に関する技能・技術及び知識の習得をめざします。また、図面作成に必要な建築関連法規と住宅向けの壁量計算等に関する技能・技術及び知識の習得します。
5.「住宅設備CAD・施工」
CADによる住宅の設備図作成、屋内照明取付のための電気配線施工、給排水設備施工等を通して、これらの計画、施工に関する技能・知識を習得します。
6.「住宅内装施工」
床・壁・天井などの内装施工と、クロスや珪藻土などの仕上げ施工など、インテリア施工実習を通して、住宅構造の面から住宅内装施工に関する技能・知識を習得します。
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種名
ハウスコンサルティング、住宅設計補助、ハウジングアドバイザー、建築事務、建築営業事務、ショールームアドバイザー、住宅メーカー、営業
建築技術者の仕事
建築技術者は、建築物の設計図面を引く設計と建築現場での作業員の指揮・監督・加工に分かれます。まず、建築設計の依頼を受けると、その規模や用途、予算などの条件に従って、基本設計し、設計平面図や模型などをつくり、完成後の建物の姿を明らかにします。
次に、インテリアや材質といった、細かい部分を決める実施設計をします。平面図、立面図、断面図など、実際に建築するために、構造や設備の設計をして、必要な設計図を作成し、工事費用を割り出します。決められた予算内で、いかに依頼主の要望に合った建物にできるか、最も知識・技術が求められます。
建築が始まると、建築現場で、工事管理をします。工事が設計図面どおり進められているか、品質管理は適切に行われているかなど、建築中の現場に足を運び、職人の工事を指揮・管理します。
職人は、電動工具により効率化が進んでいますが、現場で使うことが多い、のこぎり、のみ、かんななどの基本的な道具を使いこなす技能が必要です。また、いい物づくりをするためには、各材料の特性等を十分に熟知する必要性があります。