ポリテクセンター静岡 電気設備技術科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気設備工事に必要な設計(図面読み書き・CAD)、施工(電灯・コンセント・動力配線)、検査(電気測定)、生産ラインの制御で使われるシーケンス制御に関する知識及び技能・技術を習得します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御及びPLC制御回路の設計・施工ができる。
(下記写真の訓練課題例参照)
総訓練時間
- 785時間(6月開講、12月開講)
- 672時間(4月開講、7月開講、10月開講、1月開講)
訓練内容 「電気配線工事」「シーケンス制御実習」など
0.「導入講習」(6月開講、12月開講のみ)
個人・グループワークを通して企業が求める能力を理解し、コミュニケーション能力・ビジネスマナー・自分を表現する技法・パソコンの基礎(文書作成)等について学習し、仕事と自分のマッチングを高めることを目指す講習で、6ヶ月の訓練の前に1ヶ月行います。
1.「電気基礎・電気配線工事」
電気を学ぶ上で必要となる基礎知識、電線の接続方法からケーブル工事、金属管工事、可とう管工事など様々な種類の配線・ 配管工事に関する知識及び技能・技術を習得します。
2.「電気設備CAD」
電気設備設計の基礎知識を踏まえながら、CAD基本操作・電気配線図作成などの知識及び技能・技術を習得します。
(Jw_cadを使用します。)
3.「自家用電気設備実習」
受変電設備の機器の仕様、配線図、測定器の使い方、試験方法に関する知識及び技能・技術を習得します。
4.「シーケンス制御実習」
制御回路図の読み方・書き方、モータの運転方法、給排水設備とベルトコンベアの運転方法等のシーケンス制御に関する知識及び技能・技術を習得します。
※シーケンス制御とは工場の製造ラインでよく使われている、順序に従って各段階を進めていく制御です。
※リレーやタイマーを用いて制御盤に取付け、配線作業により制御します。
5.「PLC制御実習」
PLC(制御装置)の取り扱いとその応用 (モータの運転・センサの取り扱い・位置決めの方法) についての知識及び技能 ・技術を習得します。
(専用ソフトを用いてプログラムを作成し、プログラムにより制御します。)
6.「制御盤製作実習」
制御盤の設計製作(盤の加工、機器の取り付け)に関する知識及び技能・技術を習得します。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
当該訓練分野の経験が無い方でも、下記のような関連職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
機械設計 → 通信設備工事
郵便局 → 電設資材卸・販売
製造業 → 機械の設置・メンテナンス
営業 → FAシステム設計
営業 → 制御盤作成
訓練に関する職種と仕事内容
電気工事作業者、生産設備の保守管理、配電盤などの組立・検査など
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取り付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。
電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。
作業は、災害の発生を防ぐための、安全法令や基準を守らなければなりません。
作業は、通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。
また、現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。 作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。