ポリテクセンター鳥取 電気設備技術科
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
■第二種電気工事士の資格が取得しやすいコースです。法令により電気工事は無資格で行ってはならないと定められており、この資格の取得は就職に大いに役立ちます。
■希望者には訓練終了後、電気工事士の資格取得に向けたアドバイスや、技能指導を行っています。
■4月生については、約2週間の職場体験を選択可能なコースとなっており、実際の仕事現場を体験することができます。
訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備工事ができる。
- シーケンス制御及びPC制御回路の設計・施工ができる。
総訓練時間
- 670時間
訓練内容 空調機器工事・電灯配線工事・消防設備工事など
1. 一般用電気設備工事 I
一般用電気工作物に必要な法令や屋内配線図の見方・書き方を理解し、テスタや絶縁抵抗計などの計器の測定法を習得します。
スイッチやコンセント、ペンチや電工ナイフといった器工具の使用方法を理解し、ケーブル配線施工に必要な知識と技能を習得します。
2. 一般用電気設備工事 II
電気設備工事に不可欠の金属管、可とう電線管、金属線ぴ、合成樹脂管工事の施工方法についての知識と技能を習得します。
複数回路の一括と個別制御を両立させるリモコン配線と、屋内配線をする上で重要な役割を担っている引き込み口配線についての知識と技能を習得します。
3. 空調機器工事・電灯配線工事
空冷式エアコンの仕組み、室内機・室外機の取付け及び試運転、調整方法などを習得します。
屋内配線図を理解し、模擬家屋及び太陽光発電システムを使用した配線実習を行う事により、実践に近い訓練を行います。
4. シーケンス制御 I
シーケンス図の読み書きができると共に、制御機器の構造と機能を理解し、回路設計・配線作業により、電動機を制御する技術を習得します。
5. シーケンス制御 II
プログラマブルコントローラー(PLC)と呼ばれる制御装置を用い、ラダー図(PLCで採用されているプログラミング言語)を利用して回路設計を行い、電動機などの負荷装置を制御する知識を習得します。
機器の取り付け、ダクト配線及び束配線などの知識と技能を習得します。
6. 消防設備工事・CAD活用技術 II(電気設備)
消防設備に関する消防法、各種構造及び設置基準を理解すると共に、設計・施工・点検方法を習得します。
Jw_cadを使用し、コマンド操作や図形の編集などを行い、屋内配線図の作成に関する技術を習得します。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種
(前職) (修了後の職種)
・サービス業→ 電気工事士
・製造業 → 電気工事士
・営業・販売→ 電気機器保全
訓練に関する職種と仕事内容
電気工事作業者
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。 そして、設計図を基に電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行い、作業が終わると、誤りがないか確認や試験を行います。 作業は、災害の発生を防ぐための安全法令や基準を守らなければなりません。また、一般的に通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。 現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。