鳥取県の職業訓練の概要
【施設内職業訓練】鳥取県の職業訓練では、県立の職業訓練校が2施設、独立行政法人運営のポリテクセンターが2施設あり、電気設備・金属加工など、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。
【委託職業訓練】鳥取県立の職業訓練校である産業人材育成センターが、それぞれの地域で介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護福祉士養成科・保育士養成科・栄養士養成科を実施しています。
【求職者支援訓練】鳥取労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。
令和5年8月から9月の募集(職業訓練の申込みスケジュール)
公共職業訓練(鳥取県立産業人材育成センターなど)の申込み
鳥取県立産業人材育成センターでは、9ヶ月、1年、2年コースで4月入校(1月、2月、3月の募集)、となります。
鳥取県立産業人材育成センターには倉吉校と米子校があります。入校生は大半が新卒の10代から20代ですが、30代から50代の入校生も毎年数名程度います。新卒対象の募集は10月にあります。
公共職業訓練(ポリテクセンター鳥取)の申込み
ポリテクセンター鳥取では、12月開講コースを10月5日から11月15日まで、1月開講分を11月7日から12月13日まで、2月開講分を12月6日から1月16日まで募集しています。11月開講コースも10月16日まで募集しています。
申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。
選考日は12月開講コースが11月20・21日で、1月開講コースが12月19日、2月開講コースが1月22日です。
公共職業訓練(民間委託訓練)の申込み
鳥取県の公共職業訓練である民間委託訓練では、11月開講分を9月から10月にかけて、12月開講分を10月から11月にかけて、1月開講分を11月から12月にかけて募集しています。募集締め切りから2週間ほど後に、各校で選考が実施されます。2月開講分も12月から募集があります。
各校で開講日がさまざまなため、募集期間もそれぞれ違います。
求職者支援訓練(鳥取労働局委託の民間教育機関訓練)の申込み
鳥取県の求職者支援訓練では、11月開講分を9月から10月にかけて、12月開講分を10月から11月にかけて、1月開講分を11月から12月にかけて募集しています。募集締め切りから2週間ほど後に、各校で選考があります。2月開講分も12月から募集があります。
各校で開講日がさまざまなため、募集期間もそれぞれ違います。
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの申込み
鳥取県の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年11月から3月にかけて募集・選考があります。
令和5年度は、介護福祉士養成科・保育士養成科・栄養士養成科の募集がありました。
鳥取県の公共職業訓練(委託訓練校)
種別 | 訓練科 | 訓練校 |
公共委託 | ビジネス&マーケティング科+企業実習 | ナレッジサポート湖山校(鳥取市湖山町東) |
公共委託 | Webデザイン科 | ナレッジサポート湖山校(鳥取市湖山町東) |
公共委託 | 介護実習科②(企業実習付) | いなば幸朋苑(鳥取市浜坂) |
公共委託 | IT基礎科③ | ナレッジサポート千代水校(鳥取市千代水) |
公共委託 | 財務会計科② | ナレッジサポート湖山校(鳥取市湖山町東) |
*参考 鳥取の求職者支援訓練の訓練校
種別 | 訓練科 | 訓練校 |
求訓実践 | 医療事務科 | ニチイ学館(鳥取市扇町) |
求訓実践 | 介護福祉士実務者研修科 | イングスジョブスクール(鳥取市千代水) |
鳥取県の公共職業訓練(施設内訓練校)
鳥取県立産業人材育成センター米子校
鳥取県立産業人材育成センター米子校は職業能力開発促進法に定める県立の職業能力開発校です。実施している職業訓練の種類は、普通職業訓練の「普通課程」と「短期課程」があります。
職業訓練においては、必要に応じ業界の関係者を講師にお招きするなど、生徒が将来就業した際、現場で役立つ実践的職業教育に重点を置いています。
鳥取県立産業人材育成センター倉吉校
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科
長期高度人材育成コース(2年間)とは、正社員就職を希望する非正規雇用労働者等が、安定した雇用環境への転換を図るため、短期大学や専門学校に入校し、必要なカリキュラム受講修了後、国家資格等を取得し、正社員就職へ結びつけるものです。この訓練は、各学校の空き定員を利用し、一般学生と訓練生が同じ教室で一緒に学ぶ形式の講座です。
長期高度人材育成コース 介護福祉士養成科 | 鳥取社会福祉専門学校 YMCA米子医療福祉専門学校 |
長期高度人材育成コース 保育士養成科 | 鳥取短期大学 |
長期高度人材育成コース 栄養士養成科 | 鳥取短期大学 |
経験豊富なスタッフによる就職指導 求人閲覧
01 自分を理解しよう
ジョブカードや履歴書・職務経歴書を作る。自分の強みや苦手、したいことと出来ることを客観的に評価し、適した職場を探します。
02 就職対策セミナーで学ぼう
プロの講師による特別セミナー。ビジネスマナーや就職面接等に不安がある人も特別セミナーでしっかりと対策をします。
03 就職相談を個別に受けよう
訓練生の希望や意向を踏まえて。指導員やアドバイザーと個別に面談し、自分に適した職種や採用条件を検討します。
04 応募する会社を選ぼう
ハローワークや学校独自の求人情報。業界に詳しい指導員の意見も参考に、会社訪問を行い希望する採用試験に応募します。
雇用保険(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 公共職業訓練などを受けるために待機している期間
- 公共職業訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 公共職業訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
公共職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて公共職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
ポリテクセンター鳥取
鳥取県の職業訓練 ハローワーク
40代50代(就職氷河期世代)のための職業訓練(支援プログラム)
面接合格ワンポイント 人気コースは募集倍率4倍
公共職業訓練の平均倍率は1.5倍程度か
過去には平均倍率が2~4倍と言われていた職業訓練も、人手不足を背景に、ここ数年の公共職業訓練の平均的な倍率は1.5倍程度のようです。もちろん、人気のエリアの人気のコースは4~5倍の倍率もコースもあるようです。
*参考までに、東京都のTOKYOはたらくネットでは、直近の応募状況を公表しています。(求職者向け職業訓練「民間教育機関での職業訓練」の訓練実施予定というページで最近の応募状況があ公表されています。)
また、求職者支援訓練は、受講の要件に「雇用保険の失業給付の受給」がないので「失業給付の延長」や「受講手当」などの対象外となり、公共職業訓練に比べて応募者が少ないようです。
*ハローワークに行くと、求職者支援訓練の「募集期間の延長」チラシがあったりしますので、定員割れのコースも多いと思います。
長期専門人材育成訓練でも1.5倍程度
2年間の長期専門人材育成訓練でも、平均すると倍率は1.5倍程度のようです。定員が数名のコースは5倍とかもありますが(3人定員で応募者15人とか)、20人程度の定員ならば30人ぐらいの応募のようです。
もちろん、長期専門人材育成訓練の場合は、失業給付の延長で追加の支給額が200~400万円程度になるため、応募受付の際にハローワークの窓口で厳選されているとは思いますが。
「職業訓練をきっかけに、これから勉強を始めたいです!」は要注意
職業訓練は授業料が無料の場合や、雇用保険の失業給付の延長・手当の給付の場合など、何らかの金銭的な特典がある制度です。訓練担当者はもとより、ハローワーク窓口で職業訓練を申込む際にも、緊張感をもった発言を心がけましょう。 業務的には全くの未経験であっても、ご自分の経験との接点や、職業訓練の分野については現在進行形で学習しているなどの発言ができたほうがよいです。