鳥取県で職業訓練の機械CADコース・建築CADコースでは、ポリテクセンター鳥取(鳥取県鳥取市若葉台南7丁目1番11号)のCAD/NC加工技術科で、機械製図を理解し、2次元CADによる様々な機械図面の作成、及び3次元CADによるモデリングの知識と技能を習得します。
ポリテクセンター鳥取 CAD/NC加工技術科
CADの技能をしっかり学べます。
汎用2次元CAD:AutoCAD、製造系3次元CAD:SolidWorks
工業製品を作る上で重要な一連の工程(図面→加工→検査)の知識・技能を身に付けることができるので、初めて製造業や技術職に携わりたい方も就職しやすいコースです。
機械加工の求人は販売・サービス職、介護職に次いで多い求人であり、就職に有利なコースです。
製造業は多少の残業もありますが、土日休みにしている企業が多いため、生活のリズムが取りやすく、雇用も安定していることが魅力です。
CAD講座・CADオペレーターコースの学科と実技
1.機械製図及びCAD基本
機械製図、2次元CADに関する基本技能、及び関連知識を習得します。
2.CAD応用
2次元CAD操作の作業効率化、図面作成に関する技能、及び関連知識を習得します。
3.3次元CAD
3次元CADによる部品モデリングと組立て、及び2次元図面化の技能、及び関連知識を習得します。
4.旋盤及びフライス盤・品質管理基本
旋盤、フライス盤などの汎用工作機械の基礎的技能と各種切削加工、及び品質管理の概要とデータ処理に関する技能と関連知識を習得します。
5.NC旋盤
NC旋盤の基礎知識とプログラミング手法、及びNC旋盤作業に関する技能と知識を習得します。
6.マシニングセンタ
マシニングセンタの基礎知識とプログラミング手法、及びマシニングセンタ作業に関する技能と知識を習得します。
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名 機械加工作業者、CADオペレーター
機械加工作業者・CADオペレーターの仕事
機械加工作業者
工作機械を使い、さまざまな金属に「切る・削る・穴を開ける・溝を切る・磨き仕上げる」などの加工をするのが「機械加工作業者」です。
違う形状のものを少量だけ加工する場合は、人の手で加工する汎用旋盤を使います。
まず、製品の図面に基づいて材質・加工精度に応じた刃物を選び、角度や削る強さ、回転数、送りの速度などを決めます。旋盤の設定が終わったら、知識や技術及び経験を駆使して、材料を要求された形に加工します。
同じ形状のものを大量に加工する場合は、加工条件を数値化し、連続自動加工するNC旋盤を使います。NC旋盤では、要求される精度を出すため、最適な加工条件を正確にプログラミングします。
次に、設定の精度を確認するための試削りを行います。試作品を正確に計測し、必要に応じて何度でもプログラムを修正します。精度が安定したら連続的に自動加工します。
機械加工作業者には、期限内に決められた数の製品を、高い精度で正確に加工することが求められます。
CADオペレーター
さまざまな建物や機械などをつくりだすためには、そのイメージを伝えるスケッチや設計図が必要です。以前はトレーサーが手描きで設計者の下書き設計図を写して製図をしていた図面を、コンピュータの専用ソフトを使って製図の図面を正確に描くのが「CADオペレーター」です。
CAD(Computer Aided Design)とは、コンピュータを使ってデザイン(作図・設計)することです。CADオペレーターは、企業の設計部門やデザイン会社などで働くか、派遣会社に登録し、建築、機械、電気、インテリアなどさまざまな図面を、コンピュータを使って設計の規格で決められた記号や作図コマンド(入力する記号)を入力して作図をします。
まず、手描きや書き込みのある図面、ラフスケッチなど、CAD化する図面を受け取ります。
次に、CAD化する図面の種類によって、それぞれ決められた記号、コマンドを入力します。設計者の意図を読み取りながら、正確に図面を作成します。
CADソフトにはいろいろ種類があり、数種類のソフトを使いこなす必要があります。そして、入力が終わると、図面を印刷してチェックし、完璧な図面にします。
機械CAD・建築CAD、CADオペレーターのお仕事
CADの仕事は機械や部品、建築物の設計をCADデータに入力するオペレーション業務です。また図面データの修正などをパソコンのCADソフトを使って行うこともあります。
自動車、通信機器などあらゆる工業製品からアパレルの分野まで幅広くCADが必要とされていますから、活躍できる場が非常に広い職種といえるでしょう。また最近は設計図をもとに3次元アニメーションを制作するためのデータ加工やカタログ、パンフレット、さらにはプレゼン資料用に設計図や立面図を2次元加工する、といったようにCAD関連の仕事も多様化しており、メジャーなCADソフトが使いこなせる人であれば、スキルや経験は十分でなくても裾野の広い多彩な仕事にエントリーできるチャンスが広がっています。
身に付くスキルとステップアップ
一般的にスクールなどで学ぶCADソフトはAutoCADやJW_CADなどの汎用CADが多いと思います。建築現場などのCADではこれらの汎用CADが広く使われていますが、電気・電子・機械の現場で使用するCADは必ずしも汎用CADとは限りません。
たとえば機械設計の現場では「メカCAD」と呼ばれる機械用CADが使われることも多く、また電子部品の回路図などを扱う現場では電子系CADが使われます。もちろんCADの基本的な考え方としてはそれぞれ共通する点も多く、ひとつのCADソフトを習得しておけば、それ以外のソフトについての習熟度も早くなります。一般的なCADスキルを持つ人に対してOJTで高い専門スキルを身に付けられるよう養成しようという職場もたくさんありますから、積極的に取り組んでみてください。
CADオペレーター
CADオペレーターの職種は、機械系・建築系・電気系・土木系など分野が分かれます。
未経験の方でも、CADスクールや職業訓練校で基礎を学ばれた場合には就業いただけるチャンスがあります。資格よりも経験重視の職種ですが、実務未経験の方はCAD利用技術者基礎試験や3次元CAD利用技術者試験などを取得されるとアピールに繋がると思います。
分野や企業によって使用するCADツールが違いますが、3DCAD経験者は優遇されるお仕事が多く発生します。また、お仕事を進めるには、設計者との打合せなど関連部署とのコミュニケーション能力も重要視されます。
職業訓練と雇用保険の失業給付(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 訓練などを受けるために待機している期間
- 訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。
求職者支援訓練も対象に
雇用保険の受給資格者に対して公共職業安定所長が受講を指示する公共職業訓練等の対象に「求職者支援訓練」が追加されました。
これによって、雇用保険の受給資格者が求職者支援訓練の受講を開始する場合、訓練実施期間中に訓練延長給付(受給期間の延長)及び技能習得手当等(受講手当・通所手当)を受給することができるようになりました。