栃木県では、保育人材不足の解消のため、「子育て支援員研修」を開催し、子ども・子育て分野の新たな担い手である「子育て支援員」を養成しています。子育て支援員研修「地域保育コース(地域型保育)」(福祉教育センター)などがあり、研修修了者には、栃木県が認定証を交付しています。
栃木県 子育て支援員研修
栃木県は、TBC福祉教育センターに委託し「子育て支援員研修」を実施し、本研修の修了者に、栃木県知事が「子育て支援員」であることの証書を交付します。
働き先については、市町の広報紙等に掲載された求人情報やハローワ-ク等で御確認ください。
また、とちぎ保育士・保育所支援センターでも相談を受付けております。
対象者
栃木県内に在住又は在勤(保育や子育て支援分野)等で、保育や子育て支援等の仕事に関心を持ち、県内において保育や子育て支援等の分野で従事することを希望する方が対象となります。
保育士や社会福祉士の資格をお持ちの方は、基本研修が免除されます。そのほか、幼稚園教諭、看護師、保健師の資格をお持ちの方で、日々子どもと関わる業務に携わっている方も基本研修の免除が可能になる場合があります。
受講費用
研修への参加費用は、無料です。ただし、テキスト代、会場への交通費や昼食等は、原則として自己負担となります。
(研修全般に関する問合せ)栃木県こども政策課
栃木県こども政策課
電話:0028-623-3063
栃木県 子育て支援員研修
TBC福祉教育センターに委託し実施します。
申込期限:9月1日(水)より受付開始。先着順 定員になり次第各コース締切となります。
TBC福祉教育センター 子育て支援員研修事務局
研修コース | 会場・定員 | 日程 |
基本研修 | 基本研修A(栃木県教育会館)80 基本研修B(小山看護専門学校)60 基本研修C(トコトコ大田原)45 | 10月1日(金)・10月5日(火) 10月17日(日)・10月24日(日) 10月10日(日)・10月31日(日) |
地域保育コース (共通科目) | (栃木県青年会館)120 | 11月3日(水)・11月9日(火) 11月13日(土) |
地域保育コース (共通科目) 心肺蘇生法実技講習 | (とちぎ福祉プラザ)20 (とちぎ福祉プラザ)20 (とちぎ福祉プラザ)40 (とちぎ福祉プラザ)40 | 11月16日(火)10:30~12:30 11月16日(火)14:00~16:00 11月30日(火)10:30~12:30 11月30日(火)14:00~16:00 |
地域保育コース (地域型保育) | (栃木県教育会館)80 | 11月29日(月) 見学実習2日間(各実習先) |
地域保育コース (一時預かり) | (栃木県教育会館)50 | 見学実習2日間(各実習先) |
地域保育コース (ファミリーSC) | (栃木県教育会館)30 | 12月2日(木) |
地域子育て支援コース (利用者支援基本) | (栃木県教育会館)20 | 11月20日(土)・令和3年11月27(土) 見学実習1日(各実習先) |
地域子育て支援コース (利用者支援特定) | (栃木県教育会館)55 | 11月25日(木) |
地域子育て支援コース (地域子育て支援拠点) | (栃木県教育会館)80 | 12月16日(木) |
放課後児童コース | A(栃木県教育会館)70 B(小山看護専門学校)50 C(トコトコ大田原)45 | 1月16日(日)・令和4年1月30日(日) 12月5日(日)・令和3年12月12日(日) 11月7日(日)・令和3年11月14日(日) |
研修内容(研修コース・カリュキュラムなど)
(スケジュール例) 子育て支援員研修(基本研修・専門研修1・2・3)
(1)基本研修:2日間
(2)専門研修1(共通科目):3日間
(3)専門研修2(地域型保育事業):1日間
見学実習:2日間
(4)専門研修3(一時預かり事業):1.5日間
子育て支援員が働く施設は、保育園から子育て支援センターと幅広いことから、各施設の特徴に応じた内容を学ぶ、専門研修が設けられています。基本研修と専門研修とはどのような資格研修なのでしょうか。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
基本研修
基本研修では、子育て支援の基盤を作るために、子育て支援員とはどんな役割を持つかや子どもへの関わり方について学ぶことができます。基本研修では、以下の8科目を合計8時間で学んでいきます。子育て支援に関する基礎的な知識・原理・技術・倫理を修得することで、子育て支援員としての自覚を持つことが目的となっているようです。
(1)子ども・子育て家庭の現状(60分)
(2)子ども家庭福祉(60分)
(3)子どもの発達(60分)
(4)保育の原理(60分)
(5)対人援助の価値と倫理(60分)
(6)子ども虐待と社会的養護(60分)
(7)子どもの障害 (60分)
(8)総合演習(60分)
専門研修
専門研修では、子育て支援の各事業に関する特徴や専門的知識を学ぶことができます。
以下の4コースから自分の希望するコースを受講することが可能です。
<地域保育コース>地域型保育・一時預かり・ サポート センター
地域保育コースでは、共通科目と「地域型保育」「一時預かり事業」「ファミリー・ サポート・ センター」の3つの選択科目を受講することができます。
共通科目では乳幼児の発達や心理、安全確保など保育に関する基本的な理念と知識を学びます。
所要時間は12科目15~15.5時間となっています。選択科目ではいずれの科目も各事業の概要と理念、保護者対応などが学ぶことができます。科目によっては見学オリエンテーションが含まれることもあるようです。選択科目の所要時間はそれぞれ以下の通りです。
地域型保育:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
一時預かり事業:6科目6~6.5時間と2日以上の見学実習
ファミリー・ サポート・ センター:4科目6.5時間
<地域子育て支援コース>利用者支援・地域子育て支援拠点
地域子育て支援では、対象となる事業の形態がさまざまあることから、3つのカリキュラムから1つを選んで受講します。カリキュラムの種類と所要時間は以下の通りです。どのカリキュラムも、各事業の概要と基本的知識を学び、事例検討などを通して理解を深めていくようです。
基本型:9科目24時間
特定型:5科目5.5時間(地域の実情に合わせて科目を追加する場合もあり)
地域子育て支援拠点事業:6科目6時間
<放課後児童コース>放課後児童クラブの理解
放課後児童クラブの理解、子どもの理解のための基礎知識、子どもの育成支援、安全・安心への対応などを学んでいくコースです。放課後児童クラブの補助員は、基本的に放課後児童支援員の業務全般を担っていくという考え方をもとに、新たな子ども観や現代の子育て環境の変化などを理解するための内容となっているようです。
研修の所要時間は、6科目9時間となっています。
<社会的養護コース>虐待を受けた児童などの社会的養護
「社会的養護の入口」として、社会的養護の基本的理念・知識・技術を学んでいくコースです。虐待を受けた児童などの社会的養護を必要とする子どもの理解といった、社会的養護の基本的な理解や支援技術などを学ぶことができます。
研修の所要時間は、9科目11時間となっています。