ポリテクセンター関東 CAD設計コース
近年、3次元CADは機械設計分野では必要不可欠なツールになっています。また、そのデータは製造・解析・プレゼンテーション等に幅広く利用され、さまざまな分野で普及しています。
訓練では、まず機械製図を学び、2次元CADの図面作成技法や活用方法を習得します。そして3次元CADにおいて、製品の設計意図を的確に反映させたモデルデータの作成手法、部品を設計しながらモデリングする際の正しい考え方、種々のアセンブリ手法等を習得します。さらに、ここで学んだ知識を活かして総合的な課題を通じて、CADの運用方法を検証し、3次元CAD活用技術を習得します。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 機械図面を理解し、2次元CADを活用した高度な機械図面データの構築、および3次元CADによる機械部品・装置のモデル構築ができる
- 機械設計を行うに必要となる関連知識を身に付け、3次元設計・製造支援ツールを活用した機械設計・製造業務またはその支援業務ができる。
総訓練時間
- 669時間
訓練内容 「機械製図」「3次元CADを活用した機械設計実習」など
1.「機械製図」
■内容
機械製図の基礎知識を習得し、図から品物の形状を把握できることを目指します。また品物の形や機能を正確に伝えるために、的確な図面が描けるようになることを目指します。
■項目
・機械製図概論
・図面の基礎知識
・図面の読み方と描き方
・機械要素
■主な使用機器・使用ソフトウェア
・製図道具
2.「2次元CAD」
■内容
汎用的な2次元CADの操作技法を学び、CADによる製図を行います。またCADならではの図面構築手法を習得します。
■項目
・2次元CAD概論
・CADを用いた作図手法
・機械製図のための環境設定
・図面データ構築法
■主な使用機器・使用ソフトウェア
・AutoCAD 2015
3.「3次元CAD」
■内容
3次元CADの操作技術を学び、CADによるモデル作成、アセンブリ構築(3次元組立)および図面化の知識・技術を習得します。
■項目
・3次元CAD概要
・モデリング、アセンブリ、図面化
■主な使用機器・使用ソフトウェア
・SolidWorks 2015
4.「3次元CADを活用した機械設計実習」
■内容
ある品物の用途・能力・性能を推測することで、品物の基本構成・設計意図を読み取ります。そしてその設計のプロセスを再現し、3次元CADを活用しながら機械設計を行うための知識・技能を習得します。
■項目
・設計プロセス再現実習
・3次元CADによる設計プロセス再現実習
・機械工学関連の基礎
■主な使用機器・使用ソフトウェア
・AutoCAD 2015
・SolidWorks 2015
5.「総合課題」
■内容
課題を通して、仕様決定から構想設計・詳細設計、部品製作、組立、試作・評価までの流れを実践的に体験することにより、ものづくりにおいて必要となる技能・技術と関連知識を習得します。
■項目
・3次元CADを活用したチーム設計
・装置の試作、評価
■主な使用機器・使用ソフトウェア
・AutoCAD 2015
・SolidWorks 2015
就職率
92.5%(過去3年平均)
修了者の主な就職先
- 河西テクノ(株)
- (株)日豊エンジニアリング
- (株)フォーラムエンジニアリング
- 泰斗工業(株)
- ACTサービス(株)
- (株)ティーネットジャパン