三重県の職業訓練コースには、三重県立高等技術学校(津市)やポリテクセンター三重(四日市市)などの職業訓練校に、電気設備・金属加工・CAD設計などの訓練コース・訓練科の募集があります。また、公共職業訓練の募集には、民間委託でのWEBデザインコース・ネイルコース・パソコンコース・プログラミングコースなどもあります。
三重県の職業訓練の概要
【施設内職業訓練】三重県の職業訓練では、三重県立津高等技術学校が1施設、ポリテクセンター三重などが2施設あり、電気設備コース・金属加工コースなど、ものづくり関係の職業訓練はそれらの施設内訓練で実施されています。
【委託職業訓練】三重県立津高等技術学校が、介護、経理事務、IT、WEBデザインなどの訓練を民間教育機関に委託して実施しています。【長期人材育成訓練】2年間の長期高度人材育成訓練では、介護福祉士養成科・保育士養成科・栄養士養成科を実施しています。
【求職者支援訓練】三重労働局(厚生労働省)では、雇用保険を受給できない方を主な対象とした「求職者支援訓練」(民間教育機関)を介護、医療事務、WEBデザインなどの分野を中心に実施しています。
三重県の職業訓練 募集スケジュール
公共職業訓練(三重県立津高等技術学校など)の募集
三重県立津高等技術学校などでは、1年・2年の普通課程は4月入校(一般募集は11月前後からの募集)なります。
ICTエンジニア科(2年間) 全10名のうち一般4名程度、自動車技術科(2年間)全20名のうち一般7名程度、産業技術科(1年間)全30名のうち一般10名程度の募集です。
第1回の募集期間は、10月で、選考試験日は11月です。
以下、定員を満たすまで第2回(12月)、第3回(2月)募集予定はありますが、定員を満たした場合は募集は打ち切りになります。
また、数カ月間の短期課程については、毎月何らかの訓練科の募集があります。短期課程の申込み期限は訓練開始日の2週間程度前までありますが、毎月2回開催される能力開発説明会の参加が必須のため、説明会のスケジュールに合わせた応募になります。
10から12月の能力開発説明会は10月3日と17日、11月7日と21日、12月5日と19日です。例えば、10月17日に説明会参加し合格できれば、11月9日からの「パソコンCAD科11月生」に、11月21日に説明会参加し合格できれば、12月6日からの「ホームコーデ科12月生」に、12月19日に説明会参加し合格できれば、1月10日からの「オフィスビジネス科1月生」に、の受講が可能ですが、余裕をもった日程の応募をおすすめします。
公共職業訓練(ポリテクセンター三重)の募集
ポリテクセンター三重では、11月開講コースを9月27日まで、12月開講コースを11月6日まで募集しています。また、1月開講コースは12月1日までの募集となります。
申込み期間中に、説明会もありますので、説明会にも参加しましょう。
11月開講コースの選考日は10月6日で、12月開講コースの選考日は11月10日で、1月開講コースの選考日は12月8日となります。
公共職業訓練(民間委託訓練)の募集
三重県の公共職業訓練である民間委託訓練では、11月開講分を10月に、11月開講分を10月に、12月開講分を11月に各校で募集しています。公共職業訓練(民間委託訓練)も能力開発説明会への参加は必須で、各コース毎に募集期間中に2回説明会予定があります。
求職者支援訓練(三重労働局委託の民間教育機関訓練)の募集
三重県の求職者支援訓練では、10・11月開講分を9月から募集しています。各月の下旬開講分は当月の初旬まで募集しています。12月開講分は11月中下旬までの募集です。募集締め切り後1週間程度で選考があります。
訓練校ごとに開講日がさまざまなので、募集期間も各校で違います。
長期高度人材育成コース(2年間訓練) 保育士養成科などの募集
三重県の長期高度人材育成コース(2年間訓練)は、4月から2年間のコースのため、毎年2月から3月にかけて募集・選考があります。
介護福祉士養成科・保育士養成科・栄養士養成科・製菓衛生師養成科の募集があります。
三重県の県立職業訓練校(三重県立津高等技術学校)
三重県立津高等技術学校は、職業能力開発促進法に基づき設置された県立の職業能力開発施設です。技能や技術、知識を身につけ、ものづくり関連産業などの企業へ就職をめざす学校として、すでに 1万人を超える修了生を社会に送り出しています。
ハローワークと連携し、再就職を希望する離転職者等の方を対象として、実技を中心に短期集中で職業に必要な知識・技能の習得と免許・資格取得するパソコンCAD科、設備配管科、住宅サービス科、オフィスビジネス科(履修期間はいずれも6ケ月間)を設置しています。また、OA事務科(履修期間は1年間)、金属成形科(履修期間は6ケ月間)、 建築施工科(履修期間は1年間)を設置しています。
三重県立津高等技術学校
三重県津市高茶屋小森町1176-2
ポリテクセンター三重
ポリテクセンター三重では、ハローワークに求職申し込みをされた求職者の方(主に雇用保険を受給されている方)を対象に、地域企業の人材ニーズに即した訓練カリキュラムによるものづくり分野に関する専門的技能・知識を習得するための6か月又は7か月の職業訓練を行っています。
求職者の方は、就職に必要な実践的技能・知識について基礎から応用まで学ぶとともに、就職に関する様々な支援を受けることができます。
三重県四日市市西日野町4691
職業訓練と雇用保険(基本手当・受講手当・通所手当)
基本手当とは
雇用保険の被保険者の方が離職し、失業中の生活を心配しないで、新しい仕事を探し、1日も早く再就職するために支給されるものです。雇用保険の一般被保険者に対する求職者給付の基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)は、受給資格に係る離職の日における年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職の理由などによって決定され、90日~360日の間でそれぞれ決められます。
受給期間の延長とは
失業保険をもらっている期間中にハローワークから紹介され公共職業訓練を受講すると失業保険(雇用保険)の受給期間は延長されます。原則として所定給付期間日数の2/3の受給日数を受け終わるまでに訓練を開始しないと訓練給付延長は受けられません
この訓練延長給付は、以下の3つの期間に適用されます。
- 公共職業訓練などを受けるために待機している期間
- 公共職業訓練などを受講している期間(最長で2年)
- 公共職業訓練などの終了後に再就職が困難な期間(最長30日)
公共職業訓練は3カ月、6カ月のコースが多く設定されていますが、若年層向けのコースには1年または2年間受講するコースも開設されています。この制度を上手に利用すると、本来の所定給付日数が90日しかない人も元の日数に加えて公共職業訓練を受給する期間分だけ支給日数が延長されることになります。
受講手当とは
受講手当は、受給資格者が公共職業安定所長の指示した公共職業訓練等を受ける場合に支給されます。支給の対象となるのは、基本手当の支給の対象となる日のうち公共職業訓練等を受けた日です。
受講手当の日額は500円です。受講手当の上限額は20,000円です。
通所手当とは
通所手当は、受給資格者の住所又は居所から公共職業訓練等を行う施設へ通所するために交通機関、自動車等を利用する場合に支給されます。
通所手当の月額は通所方法によりますが、最高42,500円までです。
支給対象にならない日がある月については日割により減額して支給されます。